パナソニックオートモーティブ、ETC 2.0車載器内蔵インナーミラーがBMW X5に採用
ドライバーの視界を妨げずにETCを装着
パナソニックオートモーティブ&インダストリアルシステムズ(以下、パナソニックオートモーティブ)は、フィコサ・インターナショナルS.A.(以下、フィコサ)との協業開発による新製品「ETC 2.0車載器内蔵インナーミラー(以下、ETCミラー)」がBMWの日本市場向け新型X5の標準装着品として採用されたことを発表した。ETCミラーは、フィコサが持つミラー技術とパナソニックのETC無線通信技術を融合させて開発した製品で、インナーミラーにETC2.0車載器を内蔵することで、ドライバーの視界を妨げることなくETC装着が可能なもの。
ETCカードはミラー側面から挿入し、ミラー内部に収納するため、カードの有無が外側から見えにくく、盗難防止にも効果的である。
車載マルチメディア機器や車載用デバイスなどを開発
パナソニックオートモーティブと、スペインの自動車部品・システムサプライヤーであるフィコサは、2014年9月30日に、資本業務提携のための出資契約を締結した。この提携により、パナソニックオートモーティブの革新的な映像技術とフィコサが保有するミラー技術と実績を融合し、ノウハウを自動車業界向けに統合した。
そして、両社は、自動車モビリティ市場の変革を可能とする、特に、コネクティッドカー、アシスト駆動の安全システム、およびeモビリティの分野で、未来の車両の基礎となる専門的グローバルグループとなった。
そして、この契約には、パナソニックオートモーティブが、フィコサが保有する欧米自動車メーカーへの強い販売力を活用し、ディスプレイオーディオなどの車載マルチメディア機器および車載用デバイスの事業拡大を加速させるというクロス販売活動も含まれている。
今回日本向けBMW X5に採用されたETCミラーは、「電子インナーミラー」、「テレマティクス・コントロール・ユニット(TCU)」に次ぐ協業開発の新製品である。
パナソニックオートモーティブは、今後もフィコサとの協業を一層強化し、協業開発商品の拡大と受注獲得に向けて取り組んでいく意向を示している。
(画像はプレスリリースより)
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