デンソー、Cypress社のフェイルセーフストレージ「Semper」を導入
次世代デジタル自動車コックピット用に
デンソーは、同社の先進グラフィックスを備えた次世代デジタル自動車コックピットアプリケーションに、Cypress Semiconductor(以下、Cypress社)のフェイルセーフストレージ「Semper」を採用した。「Semper」シリーズは、組み込みのプロセッシングコア「Arm Cortex-M0」を備えており、最も要求が厳しい自動車環境向けに設計されている。デンソーは、高密度で長寿命、機能安全に準拠するように設計された、高性能コードおよびグラフィックスストレージを必要としている。
「Semper」シリーズはまた、同社独自の「MirrorBit」プロセス技術を利用することによって、業界最高密度となる最高4ギガバイトのNOR型フラッシュメモリを提供している。
このシリーズは、EnduraFlex構造も特徴としており、これにより信頼性と耐久性が向上している。また、業界で初めてISO 26262の自動車機能安全規格を達成し、ASIL-Bに準拠している。
高い性能と信頼性、機能安全を提供
デンソー・アメリカ、コックピットエンジニアリング担当の副社長であるMike Murzyn氏は、次のように述べた。「世界の自動車産業は、世紀に1度の変化を遂げており、輸送を根本的に再構築している。そして、デンソーは、すべての人にとって、より安全で快適、便利なモビリティの体験可能にする自動車イノベーションを進めることによって、これに対処することに専心している。」(プレスリリースより引用)
そして、Murzyn氏は、デンソーは、Cypress社の次世代のメモリー製品ラインナップを通して、同社との関係を継続したいと考えており、この技術は、ハイエンドのグラフィックソリューションを含む高度な機能を実現する、高い性能と信頼性という要件を満たすのに役立つ、と語った。
一方、Cypress社のフラッシュビジネス事業部の副社長であるRainer Hoehler氏は、Cypress社は、自動車アプリケーションの統合コンピューティングコアを備えた先進フェイルセーフストレージ製品を提供することによって、顧客やエコシステムパートナーの成功に貢献しているとの見解を示し、次のように説明した。
「デンソーの次世代コックピットソリューションは、限界の壁を越えており、我が社のSemperシリーズは、必要不可欠な自動車用アプリケーションに向けた卓越した性能と信頼性、機能安全を提供することによって、高密度NOR Flashの最も厳しい要件を満たす。」(プレスリリースより引用)
(画像はCypress Semiconductorより)
▼外部リンク
Cypress Semiconductor Press Releases
https://www.cypress.com/
DENSO CORPORATION
https://www.denso.com/us-ca/en/