デーナ、リフト機器メーカーのJLGに高性能eアクスルを供給へ

最適なパッケージで高効率を実現
デーナは、JLG社と提携し、リフト機器の大手メーカーであるJLGの電化イニシアチブの一環として、Spicer Electrified eアクスルを開発したことを発表した。

Spicer Electrified eアクスルは、独自の構成で電動ドライブ製品を最適にパッケージしており、これにより、従来のディーゼル駆動のドライブトレインと比較して最大20%の電力損失が削減されている。

JLG Industriesの製品管理&開発担当グローバルバイスプレジデントであるGuru Bandekar氏は、次のように説明した。
「市場が電化機器を取り入れることにシフトしていくにつれて、JLGは、リフト性能、操作性、作業時間、ディーゼルパワーによるメンテナンスの簡略化を実現するコンセプトを進めており、デーナは、電化に向けた包括的な先進ドライブとモーションシステムを提供する。」(プレスリリースより引用)

20年以上にわたり、デーナはJLGの高所作業車やテレハンドラーのための、アクスルや油圧トランスミッション、ハブドライブ、旋回ドライブ、ドライブシャフトなど、数多くのドライブおよびモーション技術を提供してきた。

デーナ、オフハイウェイドライブ&モーションテクノロジーズの社長であるAziz Aghili氏は、次のように述べた。
「デーナは、電化ポートフォリオを飛躍的に成長させた数々の戦略的な活動を創成してきた。JLGとデーナは、イノベーションのための情熱を共有し、電化を通した卓越性に向けて動いている。」(プレスリリースより引用)


様々な技術の組み合わせで高性能製品に
デーナは、現在の自動車アーキテクチャ、および性能を最大限に引き出すために自動車の全面的な再設計をサポートするコンセプトに適合する電動ドライブシステムを通じ、ハイブリッド化と電化に対する両面のアプローチを自動車メーカーに提供している。

Spicer Electrified e-Axleのコンセプトは、Spicerアクスルコンポーネント、およびドライブとモーションインテリジェンス、SMEモーターおよび制御技術、そして車両のサイズと性能に合わせて調整可能なモジュール式パッケージなど、数々のデーナ製品を組み合わせたものである。

また、その最適化された設計によりドライブシステムの機械的効率が向上しており、小型バッテリーシステムを使用しながら、騒音・振動・ハーシュネスが改善し、作業時間と動作範囲が拡大している。

安全性と操作性、生産性を向上
そして、Spicer Electrified e-Axleのコンセプトには、デーナの「Spicer Smart Suite」インテリジェント負荷監視システム(ILMS)およびSpicerインテリジェントステアリングシステムが採用されている。

Spicer Smart Suite ILMSは、転倒事故を防ぎ、インテリジェントなキャリブレーション管理を提供し、アクスルの位置を特定するために、車両全体で独自のデータ収集技術を使用している。

また、運転者に転倒の可能性があることを警告するとともに、車両故障のリスクを減らし、生産性を向上させ、ドライブシステムの長期にわたる保守性を向上させるように設計されている。

Spicerインテリジェントステアリングシステムは、リアルタイムの車両操作を継続的に分析してステアリング角度を調整し、生産性、操作性、および安全性を向上させている。

(画像はプレスリリースより)


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