デーナ、高性能eアクスルをフォードF-550のシャーシに統合

商用車市場における電動車両の需要増加
デーナは4月25日、Motiv Power Systems(以下、Motiv社)と提携して、「Spicer Electrified eS9000r」 eアクスルをフォードF-550のシャーシに統合したことを発表した。

デーナのeアクスルは、従来の機械式ドライブラインを、車両のディファレンシァルハウジングに直接統合した電動モーターに置き換えることによって、バッテリー配置とトラック本体への取り付けのために、より柔軟性のある設計を提供している。

そして、デーナのこのeアクスル技術に加えて、シャーシは、Motiv社独自の電気パワートレイン制御を採用した。

デーナ商用車ドライブラインテクノロジーの社長であるMark Wallace氏は、次のように説明する。
「デーナは、商用車市場で完全電化に対する大きな需要を見込んでおり、フォードF-550のシャーシは、革新的なeアクスル技術を統合するために理想的なアプリケーションである。先進のeソリューションを提供するために、Motiv社のようなパイオニアと協働することによって、商用輸送の管理会社が、電気自動車の利点を最大限に引き出すことができる。」(プレスリリースより引用)

既存アクスルに差し込み式で代替
「Spicer Electrified eS9000r」は、統合されたモーター、トランスミッション、アクスルシステムで構成され、中型のトラックとバスで使用される既存のアクスルに対する差し込み式代替品として設計されている。また、外部ソリューションが不要となる統合パーキングメカニズム「park pawl」が含まれている。

車両は、最大90マイルの走行距離と、最大226キロワットの出力で20%のグレード始動性を実現するように設計された。

Motiv社のCEOであるMatt O'Leary氏は、商業輸送に電化をもたらす2つの補完的技術を組み合わせた同社の役割を誇りに思っていると言及し、次のように述べた。
「我々は、商業輸送におけるバッテリー電気自動車の市場プロファイルを拡大するというデーナのビジョンを共有し、この目標を達成するためにデーナを協力できる機会を歓迎している。」(プレスリリースより引用)

デーナとMotivは共同で、完全電動のeアクスルを備えたフォードF-550のシャーシをカスタマイズし、リチウムイオン電池を採用した。この車両は、ボックストラック、メンテナンストラック、シャトルバスなどを利用できる。

(画像はプレスリリースより)


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