パナソニックオートモーティブ、モバイル機器ペアリングの新しいソリューションを開発
簡単操作で安全なペアリング
パナソニックオートモーティブは2日、ワシントンD.C.で行われた2019 CES on the Hillで、新しいFriction Free Connectivityソリューションを発表した。これは、モバイル機器を車両に自動的にペアリングするための、より安全で便利な方法である。2018年版JD Powersの初期品質調査によると、Bluetoothによる接続の問題は、新しい車両において頻繁に発生する問題として2番目にランクされた。
パナソニックオートモーティブは、現在の接続に関する問題には、初期ペアリング時の技術的な複雑さ、接続の維持、全体的なセキュリティ上の関係などがあることを見いだした。
パナソニックオートモーティブのFriction Free Connectivityは、Wi-Fiソリューションを介したBluetoothペアリングであり、ワンタイムセキュアセットアップのためのスマートフォンアプリが必要となる。
新車のオーナーは、合理化されたログインプロセスを介してスマートフォンアプリ内で登録し、車両識別番号(VIN)を使用して、自分の車両に対する権利を確立させる。このセットアップは現在のハンズフリー導入率を大きく改善させることが期待される。
また、このソリューションは、既存の自動車メーカーのアプリケーションに統合することが可能であり、旅行中に簡単にBluetoothのペアリングをするための、ライドシェアリングやレンタカーのアプリにも統合することもできる。
Friction Free Connectivityペアリングソリューションは、ユーザーと車両を暗号で保護する機能で強化したセキュリティを提供するので、走行中のペアリングや、謝って別の車両に接続することをほぼ防ぐことができる。
ハンズフリー技術導入率の向上が期待
アメリカの市町村は、運転中にモバイルフォンを使用するドライバーに違反切符を切っている。16の州は、運転中にハンズフリー技術を使用することを求めた法律を可決しており、また、7つの州ではある程度の制限を課している。しかし、2019年にZendrive社が行った「気が散っている運転のスナップショット」の調査によれば、これらの制限があっても、運転手の60%が携帯電話を使用している。
パナソニックオートモーティブ、シニアエンジニアリングマネージャであるJeffrey Zellen氏は、次のように述べた。
「Bluetoothは、技術を搭載した次世代の車両では86%が導入している現在のスタンダードとなっている。気が散ったドライバーの注意を道路へとどめることになるにもかかわらず、プラットフォームをペアリングする複雑さが導入への障害となっている。我々は、安全であるだけでなく、ドライバーが利用しやすい一度で終わるペアリングソリューションを開発した。」(プレスリリースより引用)
(画像はパナソニックオートモーティブ ホームページより)
▼外部リンク
パナソニックオートモーティブのプレスリリース(PR Newswire)
https://www.prnewswire.com/