デンソー、EcoCARモビリティチャレンジのスポンサーを継続

支援金や部品、技術指導などを提供
デンソーは5月28日、アメリカのエネルギー省、先進自動車技術コンペティションであるEcoCARモビリティチャレンジのスポンサーを継続したことを発表した。

EcoCARモビリティチャレンジは、自動車業界の将来のリーダーに向けた優れた教育の場となることを目的とした4年制大学によるエンジニアリング分野のコンペティションである。

デンソーは、スポンサーとして、2019年のシボレー・ブレイザーを可能な限り高効率に走行させることを競う12の大学チームに対し、コンポーネントと指導など、30万ドルの現金や物品の寄付を行った。

学生主導のチームは、統合推進システム、電化技術、自動車技術者協会(SAE)レベル2の自動車のための自動化された接続ソリューションを開発する。

環境保護と持続可能性、革新的なソリューションを追求
EcoCARとの共同作業を通じて、デンソーは、将来の自動車業界の労働力を育成し、モビリティの再構築という使命を推進できる優秀な人材を特定するとともに、より環境にやさしく持続可能な社会に貢献する革新的なソリューションを作ることを含む長期的施策2030を推進することを支援する。

デンソー、電化システムエンジニアリング部門のディレクターであるJim Harkins氏は、次のように説明した。
「EcoCARを支援することは、自動車の未来に貢献することであり、未来は、特にテクノロジーと持続可能性、労働力の開発に関連しているので、我々にとって非常に重要である。交通手段は急速に変化しており、このイベントは、学生がその変化を直接体験する良い機会でもある。自動車メーカーからエンジニアを目指すサプライヤまで業界関係者が、エネルギー効率のような複雑な問題に一緒に取り組むことができる方法の素晴らしい例である。」(PR Newswireより引用)

優秀な人材を育成し雇用の機会も
大学のチームは国内各地から来ているので、EcoCARにより、新規採用について幅広い可能性が提供される。実際、デンソーは、このチャレンジに参加した学生から4人を雇用した。

その1人であるEmily Arnoldは、北カリフォルニア出身でアリゾナ州立大学のチームとして参加していた。彼女は、ミシガン州サウスフィールドにあるデンソー北米本社で昨年の7月から働いている。

Arnoldは、「EcoCARの間、私はチームのスキームに関する開発を管理し、焦点を当てる分野全体で組織と継続性を確保することを担当していた。この経験は、プロジェクトの期限を守り、顧客の要求を確実に満たすために、顧客や社内チームと共同で作業する際に役立っている。」と述べた。

また、昨年EcoCARを通じて入社したプログラムコーディネーターのMatthew Bergmanは、ニュージャージー州出身でウェストバージニア大学のチームに参加していた。

Bergmanは、「EcoCARによって、自動車業界において私が追求したいと思うかもしれない様々な役割を探求することができた。私は、すぐにプロジェクト管理に熱心になり、プロジェクト管理は一般的には初心者レベルの役割ではないが、デンソーは、私のスキルの程度を認識し、それを追求する機会を与えてくれた。」と語っている。

(画像はDENSO CORPORATIONより)


▼外部リンク

デンソーのプレスリリース(PR Newswire)
https://www.prnewswire.com/