ZF、業界初のプリクラッシュ・エクスターナル・サイドエアバッグシステムを公開

新型エアバッグシステムの公開
6月5日、ZFは、メミンゲン(ドイツ・バイエルン州)にて、自動車業界初となるプリクラッシュ・エクスターナル・サイドエアバッグシステムのデモンストレーションを実施したと発表した。

自動車事故において、側面衝突事故による衝撃は最も大きく、交通事故死亡率も高い。これまで、ZFは、側面衝突事故の衝撃を軽減する目的として、プリクラッシュ・セーフティーシステム(自動車の衝突回避あるいは衝突による衝撃の軽減を図るシステム)の開発を進めてきた。

側面衝突事故の衝撃を軽減
新型プリクラッシュ・セーフティーシステムのプロトタイプには、外部エアバッグが用いられ、衝突直線のミリ秒単位にて展開される。

外部エアバッグは車両ボディサイドの外側に装着され、側面衝突事故の直前に、横向き方向で膨らむように設計されている。車載センサーシステムが側面衝突事故を予測し、エアバッグの展開判断を行う。

センサーによる判断は正確かつ迅速であり、約150秒、まばたきする程度にて、側面衝突事故を回避できないと判断し、エアバッグの展開の決定を下す。

また、外部エアバッグの容量(280~400L)は車両サイズによって異なるが、運転席のエアバッグと比べ、5倍から8倍大きい。サイドシルからドア部分(A、B、Cピラー)に至るまで、側面衝突事故の衝撃から守る。

それゆえ、外部エアバッグにより、側面衝突事故の発生を最大30%減にする。合わせて、側面衝突事故に伴う乗員傷害の程度を最大40%低減でき、ドライバーをはじめとした乗員の命を助け、事故にて重傷を負う可能性を軽減する。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

ZF プレスリリース
https://press.zf.com/press/en/releases/release_8195.html