ZF Friedrichshafen、アフターマーケットの再生製品ポートフォリオを展示

世界の工場で専門家が製品の評価や解体を担当
ZF Friedrichshafen(以下、ZF)は、オランダのアムステルダムで6月23日から25日まで開催される、再製造を含む産業用機械の展示会であるReMaTec 2019において、ZFアフターマーケットの再生製品ポートフォリオを紹介することを発表した。

ZFは、地球温暖化防止のためにエネルギーと資源を節約することを目的として再製造技術に取り組んでおり、ブレーキ・トランスミッション・ステアリングシステム・トルクコンバータなど、幅広い自動車部品について再製造を行っている。

ZFは、グローバル環境認証制度「Cradle-to-Cradle」の金賞を7回受賞している。例えば、ドイツ、ビーレフェルトにあるZFの施設は、Sachsブランドのクラッチプレッシャープレートの再製造で受賞している。

また、チェコ共和国のフリードラントにあるZFアフターマーケットの工場では、400万個以上のブレーキキャリパー、言い換えれば1日あたり約766個ブレーキキャリパーが再製造されている。

ヨーロッパ&東ヨーロッパ・中東・アフリカ地域、運用&再製造担当のディレクターであるJirka Horvath氏は、次のように述べた。
「イギリス、ウェールズのレクサムにある再製造工場とともに、我々は、ZFアフターマーケットの生産施設で製造されたブレーキキャリパーの数を、毎年新たな記録となるレベルにしており、現在、125万ユニットを計上している。」(プレスリリースより引用)

原材料の節約、CO2排出量も削減
再製造は、修理工場で、自動車から古い部品を取り除くことによって始まる。ZFアフターマーケットの専門家は、再製造工場において、集められた製品の確認と評価を行い、解体と洗浄を行う。また、損傷した個々の部品を分類するとともに、それらをリサイクル、または環境にやさしい方法で処分する。

組み立てする間、技術者は、不良品や無くなった部品を、オリジナル機器品質のスペアパーツに交換し、摩耗したパーツの交換や必要に応じてソフトウェアの更新も行う。

現在の技術がオリジナル機器よりも進歩している場合は、オリジナル機器の製品品質から保持しないこともあるが、この場合、技術的なアップグレードを行う。最終的に、部品は新しい保証付きでアフターマーケットに返却され、スペアパーツとして使用される。

ZFアフターマーケット部門、製造責任者であるErik Naumann氏は、次のように説明した。
「我々は、このプロセスを再製造と呼び、これは工業規格であり修理作業ではないということを強調したい。天然資源は限られているが、我々の再製造プログラムにより、新製品を製造する場合と比較して、原材料の需要を最大90%削減できる。また、エネルギーも約90%節約する。これらの持続可能なエネルギーと材料の節約は、環境と調和したモビリティをもたらし、また個人のCO2排出量も削減する。」(プレスリリースより引用)

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

ZF Friedrichshafen Press Releases
https://press.zf.com/press/en/releases/release_8386.html