ベントラー、スペインにPSAグループ向け部品の生産を行う新工場を開設
新しいプラットフォームで使用する部品を製造
ベントラーは18日、スペイン、ビーゴ近郊のモスに新しい工場を開設したことを発表した。同社の自動車部門の一部である新しい工場は12,000平方メートルの面積を持ち、スペインにおける8番目の工場となる。
この工場では、溶接、塗装そしてレーザー切断に焦点を置いた製造を行い、世界の自動車メーカーであるPSAグループに向けた、新しいプラットフォームで使用するリアアクスルコンポーネントを生産する予定である。
ベントラーは、すでにビーゴで550人の従業員を擁しているが、新しい工場により、ガリシア州の地域でさらに175人の雇用を創出することとなる。
最新デジタルテクノロジーによるスマートファクトリー
また、この工場は、同社にとって、南ヨーロッパ地域で初となるスマートファクトリーとして建設されており、最新のデジタルテクノロジーを使用する。例えば、自律型インテリジェントビークル(AIV)が、工場内で、自律的で高速に製品および材料を移動する。また、各機械は自律的にその状態を監視し、適切な時期にメンテナンスを要求するため、生産停止とならずに、サービスコストが最小となる。
さらに、ビッグデータアーキテクチャにより、大量のデータを評価し処理することができ、工具や消耗品のデザインに3Dプリントを使用するなどの特徴がある。
ベントラー・インターナショナルのAGの最高経営責任者(CEO)であるRalf Göttel氏は、次のように述べた。
「我々は、世界の自動車業界における我が社の顧客にとって、業界をリードするグローバルパートナーである。スペインは我が社の戦略的に重要な市場の1つであり、モスの新しいスマート工場によって、我々は、時間と品質、コストに関して、より迅速で効果的、そして、より柔軟に顧客にサービスを提供していく。」(プレスリリースより引用)
人材開発などで地域の経済発展に貢献
そして、今回開設したモス工場、およびビーゴ地域では人材の育成にも力を入れている。すでに、地元の専門学校およびビーゴ大学とのパートナーシップを確立しており、2014年にこの地域内でデュアルトレーニングプログラムを開始している。また、新工場では、従業員の能力を育成するための特別なトレーニングプログラムを開発する。
これらは、この地域の経済発展を強化するための重要なステップである。
(画像はプレスリリースより)
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