エスケイエフ、現実的な製品寿命を判断できる汎用ベアリングライフモデルを開発

電動モーターに最適なハイブリッドベアリング
エスケイエフは、ハイブリッドベアリングの寿命をより現実的に判断することができる、世界初のモデルを発表した。

汎用ベアリングライフモデル(GBLM)と呼ばれる開発によって、エスケイエフの顧客と販売業者は、いつでも、正しい用途に適応したベアリングを選択できるようになる。

ハイブリッドベアリングは非導電性であるため、ACおよびDC電動モーターや発電機などの電流を使用する用途に適している。

これまで、エンジニアは、ハイブリッドベアリングが特定の用途において鉄製のベアリングよりも高性能であるかどうかなどを見通すことは困難であり、ベアリングの定格寿命を計算するために使用する従来の方程式では、ハイブリッド設計における実際の性能を反映していなかった。

この問題を解決するために、2012年、エスケイエフのエンジニアは、汎用ベアリングライフモデル(GBLM)の開発を開始した。初期モデルは、2015年のハノーファー・メッセで展示されたが、さらに4年間かけて、ハイブリッドベアリングの計算を実行する機能をGBLMに組み込んだ。

GBLMを使用して、エスケイエフのエンジニアは、ハイブリッドベアリングが実際に有するメリットを判断することができた。例えば、潤滑が不良のポンプベアリングの場合、ハイブリッドベアリングの定格寿命は、鉄製製品の最大8倍となる。

また、汚れた潤滑油で作動するスクリューコンプレッサベアリングにとって、ハイブリッドは、従来の鉄製ベアリングと比べて100倍の定格寿命を提供する。

顧客と販売業者もこの機能を使用
エスケイエフ、リサーチ&テクノロジーディベロップメントの主任研究員であるGuillermo Morales-Espejel氏は、次のように述べた。
「エスケイエフは、常に、ベアリングの製品寿命を計算する新しい方法を開発する最前線にいる。GBLMは、ベアリングの科学にとって飛躍的な進歩であり、これにより、幅広い用途に適したベアリングに対して、より良い選択をすることが可能となる。」(プレスリリースより引用)

現在では、SKF Bearing Selectを通じて、この機能が同社の顧客と販売業者に提供されている。SKF Bearing Selectは、同社のサイトから入手でき、ハイブリッド深みぞボールベアリングと円筒ロールベアリングに使用できる。

より高度な計算は、顧客プロジェクトでアプリケーションエンジニアをサポートするために、同社の内部計算ツールで行うことができる。

(画像はプレスリリースより)


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