マーレ、燃焼機関向け空気管理システムの生産工場を閉鎖
最小費用立地の価格競争における圧力
6月25日、マーレは燃焼機関向け空気管理システムを生産するエーリンゲン工場(ドイツ)を2020年末までに完全閉鎖すると発表した。現在、エーリンゲン工場では従業員240人が燃焼機関向け空気管理システムの生産に携わっている。ここ数年、製品ポートフォリオを理由に、最小費用立地の価格競争において、価格上昇圧力を受け続けていた。
マーレは、新製品・技術にてエーリンゲン工場の持続可能な展望を模索した。しかしながら、総合的な対策を講じたにも関わらず、新たな受注はなく、多数の削減に伴い生産環境は悪化し、工場の存続は不可能であると判断された。
低い投資費用にて既存製品の追加注文を受けた場合であっても、工場のコスト構造より新たなプロジェクトへ加えられず、市場への供給は継続できないという。

優勢な状況を創出するうえで
自動運転、車両の電動化など自動車業界の転換に伴う高いコスト、ディーゼルエンジンに対する需要の減少によりマーレの業績は低下傾向にある。今後も厳しい競争環境にて操業し、収益性があり、持続可能な拠点に対する依存は増す。執行役員兼ろ過・エンジン周辺機器事業部責任者のヴィルヘルム・エンパーホフ(Wilhelm Emperhoff)氏は、エーリンゲン工場の完全閉鎖という苦渋の決断を下したが、エーリンゲン工場の将来性が否定的である以上、競争力があって優勢な状況を創出するうえで工場閉鎖は不可避であったと説明する。
(画像はMAHLE HPより)
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