アイシン精機、パナマにアフターマーケット部品販売の合弁会社を設立
中南米市場向けの部品販売
アイシン精機株式会社は、同社の連携子会社であるAisin World Corp. of America(以下、AWA)が、アフターマーケット向け自動車部品の輸入・販売会社であるLeon ImportS.A.(以下、Leon)との合弁で、パナマ共和国に「Aisin Sales Latin America, S.A.」を設立したことを発表した。新会社では、中南米地域においてアフターマーケット向けの部品販売を行う。AWAとLeon両社の販売活動を集約することで、より効率的な販売を行うとともに、新規市場に対しても効果的に開拓を行っていける体制を構築する。
また、市場に近いことから、部品を選定する整備工場など市場の声をタイムリーに聞き、AWAやアイシン精機のアフターマーケット機能と迅速に連携して、ニーズに適確に応える商品企画を行う。
さらに、パナマは世界有数の中継ぎ貿易拠点にあることから、新会社に物流拠点も設置し、顧客への納入リードタイムの短縮、サービス向上を図っていく。
新会社はコロン自由貿易区に建設され、資本金が50万ドル、従業員数は17名である。
世界各地で体制を強化、売り上げ拡大
アイシングループでは、2017年4月、会社の枠を超えた事業軸で総合力を発揮できる新たなグループ連携体制としてバーチャル・カンパニー制をスタートした。バーチャル・カンパニーは、「パワートレイン」「走行安全」「車体」「情報・電子」「アフターマーケット」の5つの事業バーチャル・カンパニーとグループ本社で構成されている。
そして、各社の「強み」や「専門性」を尊重しながら、それぞれが「同一方向」「効率化」「新しい価値の創造」「高度化」の4つの視点で仕事を変革し、競争力を高めることを目指している。
アフターマーケットバーチャルカンパニーでは、グループ一体となって、世界各地域での体制の強化を進め、2022年度には2018年度の約2倍となる800億円までの売り上げ拡大を目指している。
今回の新会社設立は、2019年3月のタイでの資本提携、2019年4月の上海販売会社設立などに続き、海外でのアフターマーケット体制強化の一環である。
(画像はアイシン精機株式会社より)
▼外部リンク
アイシン精機株式会社
http://www.aisin.co.jp/news/2019/012003.html