シェフラー、Schaeffler Friction Products Hammを売却

シェフラーグループ向け摩擦材の生産工場を譲渡
7月1日、シェフラーは、7月1日付けでSchaeffler Friction Products Hamm所有権がSchaeffler Friction Products Hamm経営陣に移転したと発表した。

所有権の移転に先駆け、6月28日、シェフラーとSchaeffler Friction Products Hamm経営陣は、Schaeffler Friction Products Hamm所有権の譲渡契約書を締結している。

マネジメント・バイアウト(経営陣買収)によりSchaeffler Friction Products Hammは独立事業となり、Hamm拠点の従業員110人の雇用が保証される。なお、買収価格は公開されず、近々、譲渡が完遂する見込みである。譲渡完了後、社名は「INNO FRICTION GmbH」に変更されるという。

成長分野に専念
Schaeffler Friction Products Hammは、現在、シェフラーグループ向けに乾式デュアルクラッチシステム用キャリアプレートタイプの摩擦ライニング(摩擦材)を製造している。ピーク時の生産は企業収益の60%を占めるが、近年、需要は減少傾向にある。

今後は、摩擦ライニングに加えて、産業・工場および自動車業界において、シェフラーグループ外の顧客に対して、特化した摩擦ソリューションを提供していく。

経営陣は更なる成長可能性を求め、2020年、2021年までに、Hamm工場が有する乾式デュアルクラッチシステム用キャリアプレートタイプの摩擦ライニング生産能力を段階的に廃止する予定である。

オートモーティブOEM最高経営責任者のマティアス・ツィンク(Matthias Zink)氏は、オートモーティブOEM部門の効率化、ポートフォリオの最適化、収益の増加を目的としたRACEプログラムを遂行するうえで、Hamm譲渡は重要なマイルストーンであったとコメントしている。

今回の売却により、シェフラーは、Eモビリティ、自動運転車といった成長分野に専念できるという。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

シェフラー プレスリリース
https://www.schaeffler.com/