アイシン精機、トヨタ自動車とマニュアルトランスミッションの事業を集約

アイシンの子会社にも集約
アイシン精機と子会社のアイシン・エーアイおよびトヨタ自動車の3社は、2014年11月にアイシン・エーアイとトヨタ自動車の2社にまたがる機能を集約し、経営資源を最適に配分することで競争力を強化していくことで合意したが、今回、基本合意した自動車用マニュアルトランスミッションに関する開発と生産機能を、アイシン・エーアイに集約することについて追加合意したと発表した。

アイシン精機とアイシン・エーアイは、今後、量産車向けのマニュアルトランスミッションの開発を独立して行うとともに、アジアを中心にグローバルな生産と供給体制を構築していくことで、トランスミッション専業メーカーのトップサプライヤーになるための布石であるとしている。

今回の追加合意により、量産車向けのマニュアルトランスミッションの開発機能は、2016年よりアイシン・エーアイに集約されることになる。また、トヨタ自動車が国内で生産するマニュアルトランスミッションは、2016年2月までにアイシン・エーアイの国内工場に移管される計画となっている。
トヨタの海外子会社に出資
マニュアルトランスミッションの海外生産においては、アイシン精機がインドのカルナタカ州ベンガルール市に拠点を置くトヨタキルロスカオートパーツおよびフィリピンのラグナ州サンタロサ市に拠点を置くフィリピンのトヨタ自動車部品の2社に、それぞれ2016年7月と1月を目処に全体の25~33パーセントの範囲で資本参加を行う計画である。

トヨタキルロスカオートパーツの主要な生産品目はマニュアルトランスミッション、プロペラシャフト、エンジン、アクスルとなっており、2002年7月にトヨタ自動車が資本金33億7500万ルピーの64パーセントを出資して設立された。2014年には31万台のマニュアルトランスミッションを生産しており、現在の従業員は1,377名となっている。

フィリピントヨタ自動車部品の主要な生産品目はマニュアルトランスミッション、等速ジョイントとなっており、1990年8月にトヨタ自動車が資本金10億ペソの95パーセントを出資して設立された。2014年には34万台のマニュアルトランスミッションを生産しており、現在の従業員は1,616名となっている。


▼外部リンク

アイシン精機 ニュースリリース
http://www.aisin.co.jp