デンソー、モントリオールのデータ研究所「IVADO」に参画
AIなど最先端分野の専門知識を交換
デンソーは、モントリオールに本拠を置くデータ・バロリゼーション研究所(IVADO)の会員となることを発表した。IVADOは、民間研究者と学術研究者の間の協力を促進し、データサイエンス、オペレーショナルリサーチ、人工知能(以下、AI)などのような最先端分野において、メンバーの専門知識を育成し拡大することを目的としている。
自動車業界が自動運転、クラウドコンピューティング、AIなど新興分野へ継続的にシフトしていくにつれて、デンソーは、IVADOの研究才能と能力を活用して、ディープランニング、データマイニング、サーバーセキュリティなどへの推進を強化する。
今回の発表は、1月に、デンソーと、ケベック・モントリオール・カナダの政府関係者によりモントリオールにイノベーションラボが開設されたことに続くもので、日本以外での研究開発能力を拡大することによって、同社の革新を促進することに焦点を置くというデンソーの長期的プランを支える。
デンソー北米リサーチ&エンジニアリングセンターの副社長であるPat Bassett氏は、次のように述べた。
「IVADOとのパートナーシップは完全に理にかなったものである。デンソーは、50年ほど前からカナダで操業しており、最近、未来の交通に大きな影響を与える次世代技術の研究に焦点を置く、モントリオール・イノベーションラボを開設した。自動化されたコネクティッドカーの出現でデータとAIが一般的になるにつれて、IVADOの専門知識を活用するにより、デンソーは業界のリーダーシップを維持し、顧客にベストのサービスを提供することができる。」(PR Newswireより引用)
大規模なデータ価値評価コミュニティにアクセス
さらに、このパートナーシップにより、デンソーは、革新的な専門トレーニングと、主要なネットワークとコンソーシアムとの戦略的な研究パートナーシップ、モントリオールの大規模なデータ価値評価コミュニティとの強化された相互作用へアクセスすることができる。考え方と才能の点で多様である多くの動的組織を擁するこのコミュニティと協力することで、急速な革新に向けたデンソーの能力を向上させ、多様性とインクルーシブを推進する。
その結果、IVADOは、デンソーの豊富な自動車専門知識を活用し、また、データサイエンスにおける公平性、多様性、インクルーシブに関するフレームワークをサポートすることを約束する別のパートナーを追加することができる。
IVADOのCEOであるGilles Savard氏は、次のように語った。
「我々は、モビリティ分野で新たな価値を作り出すことに取り組む確立された有名な自動車部品会社であるデンソーと提携することを嬉しく思っている。IVADOで、我々は、新しい知識の発見をサポートし、交通手段の1つである4つの特定分野における新しいビジネス機会を創出することに尽力する。我々のエコシステムをデンソーに取り入れることで、ネットワーク内の全員の間でコラボレーションと知識の交換を継続的に推進していく。」(PR Newswireより引用)
(画像はDensoより)
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Denso Press Releases(PR Newswire)
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