デンソー、シアトルイノベーションラボを開設

未来のモビリティのための先進技術を研究開発
デンソーは、7月16日、コネクティッド技術の開発や、Mobility-as-a-Service (MaaS)プラットフォームの推進を強化するシアトルイノベーションラボを開設した。

このラボは、同社によるソフトウェアベースのソリューションへの拡張をサポートするとともに、ハードウェアの専門知識の補完、北米における研究開発戦略の強化、未来のモビリティのための新しい価値を創成することを目的とした長期的な計画の実現を支援する。

さらに、MaaSのような新しい事業領域の開拓を行うとともに、技術開発を推進し、より良く、安全で持続可能な輸送ソリューションに貢献している。

デンソー、エンジニアリング研究開発センターのシニアエグゼクティブディレクターである加藤良文氏は、次のように述べた。
「デンソーの創業以来70年間を通して、我々は、ソリューションの改革と、自動車業界におけるリーダーの役割を維持してきた。この大部分は研究開発における投資である。」(プレスリリースより引用)


地域企業や大学と協力
MaaSは、旅行者がオンデマンドでアクセス可能なコネクティッド技術を介した様々な形態の交通サービスを統合することを含んでいる。この分野で、デンソーは、カーシェアリングの輸送会社からデータを集積して分析するクラウドコンピューティング技術を開発中であり、輸送管理を改善するために、クラウドを介してモビリティサービスと、その技術を共有している。

また、デンソーは、シアトルイノベーションラボで、自動運転のためのエッジコンピューティングを含む、クラウドコンピューティング技術をさらに開発するために、地域の多くの技術会社や大学と協力し、MaaSシステムのプラットフォーム開発を加速している。

デンソーのシニアエグゼクティブオフィサーであり、デンソー北米の伊藤 健一郎CEOは、次のように説明した。
「シアトルイノベーションラボは、地域と世界中における既存と新しい顧客に向けたデンソーの技術を形成することにおいて重要な役割を果たすだろう。新興の分野で革新を続けるにつれて、我々は、輸送とモビリティの未来のために可能であることを変革し、それを達成する方法に向けた道筋を設定している。」(プレスリリースより引用)


グローバル研究開発戦略を推進
デンソーのグローバル研究開発戦略は、人工知能(AI)などの先進技術に焦点を置いた、カナダのモントリオールにある同様のイノベーションラボ、フィンランドとイスラエル、サンフランシスコにあるデンソーのサテライト研究開発拠点からの開発に関する貢献を含んでいる。

アメリカにおいて、シアトルイノベーションラボは、既存の拠点内で運営されている強固な研究開発ネットワークに加えられる予定である。

デンソー、エンジニアリング担当上級副社長であるBill Foy氏は、次のように述べた。
「デンソーの先進的な研究開発アプローチは、アジャイル開発をグローバル規模で統合している。北米で、我々は、これからのモビリティを定義する技術や製品を遂行するために、革新的な考えを持つ人たちと協力している。」(プレスリリースより引用)


(画像はプレスリリースより)


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