マーレ、電気自動車における冬季の航続距離損失を最大20%減

電気自動車の大きな課題
7月22日、マーレは、電気自動車における冬季の航続距離損失を最大20%減にすると発表した。

電気自動車では、年間を通じての効率的な熱管理が課題として残る。特に、冬季の熱管理が重要になり、ドライブトレインバッテリーに対する負荷を軽減する。

マーレは、電気自動車の課題を解決するべくして統合サーマルシステム(ITS)に基づくコンパクトかつ経済的なシステムを開発した。フィールドテストより、冬季の航続距離20%増が実証された。合わせて、バッテリー消費量を大幅に削減し、制御および将来の自動車構造への適応が容易にできる。

費用面かつ環境面にて高い利点
今日、電気自動車は、安定的かつ利用可能なエンジン廃熱の不足により、冬季、キャビンやトラクションバッテリーを暖めるために電気ヒーターによる直接抵抗加熱を利用している。加えて、低温がドライブトレインバッテリーに対する負荷を増やし、完全充電した電気自動車の航続距離は半減する。

同様に、夏季では、室内やドライブトレインバッテリーを冷やすための付加的エネルギーが必要となる。

従来の電気ヒーターを搭載した電気自動車において航続距離100㎞からフィールドテストを開始したところ、統合サーマルシステム搭載のコンパクト電気自動車では、航続距離が116km延びた。

統合サーマルシステムは、半密閉冷媒回路を中心にサーマルコンポーネント(冷却装置、冷却水冷却コンデンサー(iコンデンサー)、熱膨張弁、電気駆動圧縮機)が統合され、複数機能を兼ね備える。

アドバンストエンジニアリング・サーマルマネジメントディレクターのローラン・アート(Laurent Art)氏は、統合サーマルシステムにより航続距離は7%から20%向上し、特に、冬季における航続距離損失が劇的に減少すると述べる。

(画像はMAHLE HPより)


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