GKNオートモーティブ、eDriveシステムの供給が100万台に到達

中国やヨーロッパの大手自動車メーカーに供給
GKNオートモーティブは、同社のeDriveシステムの納入が、7月中に100万台に達することを発表した。

電動車両向けの様々なドライブライン技術を含むGKNオートモーティブeDriveポートフォリオに対する需要は、近年著しく増加しており、現在同社は、中国とヨーロッパにおいて、5つの主要なeDrive大量生産プロジェクトを進行中である。

GKNオートモーティブePowertrainのCOOであるHannes Prenn氏は、次のように述べている。

「GKNオートモーティブが重要な生産マイルストーンに到達することは、常に誇りに思う瞬間である。そして、これは、急速に成長するeDriveセグメントにおける我が社のリーダーシップを強調している。現在受注しているeDriveの強さと幅広さは、eDriveの革新、開発、統合、ならびに顧客によって設定された厳正な品質と生産目標に対応するための能力に関する証明である。」(プレスリリースより引用)


GKNオートモーティブは、2002年以来、先進のeDrive技術に取り組み、トランスミッション、eMotor、トランスミッションシステム、完全に統合されたモーター、ギアボックス、インバーターシステムなどを開発してきた。

GKNオートモーティブのeDriveに関する経験は、BMW、三菱、ポルシェ、ボルボなど、進化を続ける電気自動車のラインナップにおいて数多くのOEMがサポートしていることで証明されている。

軽量でスケーラブル、高効率、高出力
GKNオートモーティブによる、高効率で軽量、高出力のモジュラーeDrive製品シリーズは、現在ボルボXC60とXC90の電動リアアクスルドライブ(eRad)、および2つのeRadプラグインハイブリッド、バッテリー電気自動車プロジェクトなど、半統合されたツーインワンeMotorとトランスミッションシステムを提供しており、今後12ヶ月以内に量産を開始する。

また、同社は、中国とヨーロッパの車両に向けた、eMotor・トランスミッション・インバーターのスリーインワンeRadプロジェクトを、量産するOEMへ供給しており、今年の後半、GKNオートモーティブは、半統合のスリーインワンeDriveシステムを、世界のプレミアムOEMに供給する予定である。

製品ポートフォリオ全体で共通していることは、軽量、コンパクトなパッケージ、卓越した効率、高出力およびトルクであり、スケーラビリティにより、様々な車両プラットフォームおよびパッケージ要件に設計を統合できる。

また同社は、量産市場に適した世界最軽量で最も効率的な電動車両パワートレインを開発する800億ポンドのプロジェクトにおいて、Drive System Design社やノッティンガム大学と提携している。

このイニシアチブは、アドバンスト推進センター(APC)によって資金援助されている。APCは、イギリス政府の自動車協議会によって設立された組織であり、イギリスを拠点とする研究開発プロジェクトに資金を提供し、低炭素排出のパワートレイン技術を開発することを目的としている。

eDrive技術の結果となるコアの目標は、現在の同等品と比較して、パッケージサイズとコストを25%、重量を20%削減し、効率性を10%向上させることであり、2023年までに生産準備をすることである。

イタリアや日本でもeDriveを生産
GKNオートモーティブは、真にグローバルな生産と、近年能力を拡大するための大規模な投資も行う供給能力を持っており、顧客の要望に最善の対応をするために、製造と供給を現地化することを可能にしている。

イタリアのブルニコにある最先端の施設は、600人以上を雇用しており、主にeDriveの生産に特化している。中国では、GKNオートモーティブの合弁会社である上海GKN HUAYU Driveline Systems(以下、SDS)が、上海工場と、浙江省平湖市にある新しく建設された最先端の工場において、eDriveの年間生産数を大幅に拡大している。

アジアにおける自動車電化ニーズの高まりをさらにサポートしているのは、日本の常滑市と名古屋市にある世界クラスの製造施設であり、世界で最も人気のあるプラグイン車の1つである三菱アウトランダーPHEV用のマルチモードeTransmissionシステムに、多くの製品を供給している。

(画像はGKN Automotiveより)


▼外部リンク

GKN Automotive Press Releases
https://www.gknautomotive.com/