Leoni、メキシコのクアウテモックにある充電ケーブルと高電圧ケーブル生産施設を拡張
成長する電気モビリティ市場に対応
Leoniは電気自動車への取り組みを拡大し、同社のワイヤー&ケーブルソリューション部門(WCS)が、メキシコのクアウテモックにある施設を7,000平方メートル拡張し、さらに3,000平方メートルを拡大する用意もあることを発表した。この拡張で、クアウテモックの施設は、生産スペースが28,792平方メートルとなり、現在の従業員790人に加えて、新たに必要となった仕事に100人のスタッフが雇用される。Leoniは、この施設拡張のプロジェクト段階から2,500万ドル以上を投資してきた。
拡張の目的は、主に、代替駆動装置を備えた車両用の電気自動車の充電ケーブルと高電圧ケーブル「Hivocar」を生産する能力を高めることである。
8月14日に行われた定礎式には、Javier Corral Jurado州知事、イノベーション&経済開発担当の長官であるAlejandra De la Vega氏、クアウテモック市長のCarlos Tena氏らが参列した。
他の多くの国々と同様に、北米でも電動モビリティの需要が上向きとなっている。すべての主要な自動車メーカーは、製品の提供をさらに増やす計画を発表している。アメリカにおける電気自動車の市場シェアは、2015年には15%を超えると予想されている。
こうした状況から、Leoniは、成長し変化する市場の需要で拡大する能力のために準備することとなったもの。顧客に近接した場所で生産を行うことで、同社は、要望のある仕様に合わせた電気モビリティのために、地域に特化して柔軟に製品を供給することができる。
主要取引先との連絡が大幅に簡単になり、サプライチェーンが短縮される。生産は、2020年の第1四半期に開始される予定であり、最初のサンプルは12月末までに作成される。
様々なモードに対応する充電ケーブル
Leoniは、様々な充電モード用のAC/DC充電ケーブルや高速充電用のソリューションを含む、電気自動車やプラグインハイブリッドに向けた包括的な製品ポートフォリオを提供している。ケーブルは、アメリカにおいて可能な電圧レベルの両方に対応している。つまり、ヨーロッパでの充電モード1と2と同様の家庭充電用である300V ACとEVJEケーブルと、急速充電およびヨーロッパ充電モード3と4と同格である600V/1000V DCとEVEケーブルである。
メキシコにおける生産計画では、当初、ULとVDEの承認を受けた、レベル2とレベル3、レベル4の充電用製品(断面積35~95平方ミリメートル)を提供する。
電気自動車配線用の高電圧ケーブル
Leoniは、電気自動車のパワートレインや多数のコンポーネントを配線するための高電圧用ケーブル「Hivocar」を開発した。「Hivocar」は、電気モーターと、そのような補助コンポーネントおよびA/Cコンプレッサと電気ヒーターに向けたインバーターを介して、HVバッテリーに、安定して確実に電流を通すもの。また、対象アプリケーションと顧客ニーズに応じて、シールドおよび非シールドだけでなく、様々な導体と絶縁材料を備えた、ツイストペアモデルとして、シングルとマルチコアのバリエーションで利用可能である。
クアウテモックの施設では、最初に、105度(T2)と125度(T3)まで、その後150度まで対応するケーブルを製造し、そして、180度(T5)まで対応の照射架橋ケーブルを製造する。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
Leoni Press releases
https://www.leoni.com/