イートン、高電流インダクターの自動車グレード製品ラインを拡大

高温高湿度、振動や衝撃など厳しい条件に対応
イートンは、8月14日、増加する電力交換とフィルタリング要件に対応するために輸送市場用に設計された高電流インダクターの自動車グレード製品ライン「HCM1AV2」の発売を開始した。

HCM1AV2は、多くの自動車エンジニアが望む確実性と信頼性のために、AEC-Q200グレード1要件を超えるテストが行われている。

HCM1AV2は、堅牢な成形構造によって、激しい振動と衝撃という条件に適している。さらに、インダクターの標準である10のサイズ、4ミリから22ミリのPCBフットプリント、最大100アンペアの高電流能力、低い直流抵抗(DCR)と電磁干渉(EMI)、高電圧絶縁、低いコア損失、ソフトサチュレーション(ロールオフ)、動作温度範囲全体での優れたパフォーマンス安定性という、その他の多くの利点を提供している。

イートン、グローバルプロダクトマネージャーのSteve Subiry氏は、次のように説明した。
「車両におけるエレクトロニクスコンテンツが増加し続けるにつれて、より少ないスペースでの信頼できる電力管理、重量の制限、厳しい周囲環境条件下でのパフォーマンス安定性を提供するための課題も増えている。HCM1AV2は、自動車業界の厳しい要件を満たし、広い温度範囲、高湿度、EMI、増加する機械的衝撃と振動に耐えながら、高い信頼性を提供する。」(プレスリリースより引用)

車載用電子部品信頼性標準化機関で認定
HCM1AV2インダクターで使用されている先進構造と高品質材料は、多くの自動車電子システムにおける高温、高湿度の環境の影響に耐えられるように設計されている。

イートンのソリューションは、高電流能力、高電力密度、低いコア損失、磁気シールドを提供し、自動車のエンジンルームにおけるその他のデバイスに対するEMI効果を低減させている。

車載用電子部品信頼性の標準化団体であるAutomotive Electronics Council (AEC)のコンポーネント技術委員会は、自動車グレードのパッシブ電子コンポーネントに関する検証ガイドラインとして、AECQ-200の標準であることを承認した。

HCM1AV2インダクターは、AEC-Q200自動車グレード1準拠であり、コンポーネントを安全に動作させることがでる最大動作温度範囲はマイナス55度から155度(周囲温度と自己温度上昇)である。

(画像はEatonより)


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