住友電気工業、タイのプノンペン交通管制システム整備計画を竣工

渋滞の深刻化や交通事故の増加の解消を目指す
住友電気工業株式会社は、三菱商事株式会社と共同で、カンボジアのプノンペン都から受注したプロジェクト「プノンペン交通管制システム整備計画」が、2018年12月に完工し、この度8月8日に竣工式が行われたことを報告した。

このプロジェクトでは、渋滞の深刻化や交通事故の増加が課題となっていたプノンペン都内において、115か所の交差点に信号制御機、車両用および歩行者用灯器、車両感知器を新設し、また26基の交通状況モニタリング用カメラを設置した。

さらに、光ケーブルで接続した車両感知器からリアルタイムの交通情報を収集、交通状況に合った信号制御を行うことで交通流の最適化を実現する交通管制センターを整備した。

各国に適合した交通管制システムを提案
同社は、これまで、国内での警視庁を始めとした多数の交通管制センター構築実績を有するとともに、国外においてはタイやミャンマーへの信号制御機導入に取り組んできた。

2015年9月には、タイのバンコクに、交通データを一元的に管理・解析して信号制御を実行する交通管制センターを構築するために、Genius社とITS(高度道路交通システム)分野での協業合意書を締結している。

そして、今回のプロジェクトは、国外において、本格的な交通管制システム導入・運営を開始した初めての案件となる。

同社では、今回のシステム納入で培った経験を活かし、東南アジアを始めとする諸外国に対し、各国の交通事情に適合した交通管制システムの提案を積極的に行い、都市の問題としてクローズアップされている交通渋滞の改善、快適な交通環境の実現に貢献していく意向を示している。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

住友電気工業株式会社
https://sei.co.jp/company/press/2019/08/prs062.html