シェフラー、eモビリティのポートフォリオを拡大

電子モーター製造開始・市場参入
9月6日、シェフラーは、モジュールと高度に統合されたテクノロジープラットフォームをもって、電子モーター製造開始・市場参入すると発表した。

世界の顧客に対する提供に向けた大量生産は2021年に開始予定である。シェフラーが有する生産工場の世界ネットワーク、特殊機械および工具製造施設を活用し、生産ラインが設けられるという。

なお、電子モーターは、完全なシステムとして、国際モーターショー「2019 International Motor Show (IAA)」(9月12~22日、ドイツ・フランクフルトで開催)で初めて公開される。

eモビリティのポートフォリオを拡大
シェフラーは、電子モーターの大量生産に先駆け、2018年末に電気モーター量産用の製造機械における世界大手メーカー「Elmotec Statomat」を買収している。買収により、電子モーターの完全な産業化が実現可能となった。

今回、完全なシステムのコンポーネント・部品として、高性能の電子モーターを生産開始し、ハイブリッドドライブおよび電動アクスルドライブ向けソリューションを含む製品ポートフォリオの拡大を目指す。

電子モーターは、効率性と対費用効果が高く設計され、潜在的なアプリケーション範囲は、ハイブリッドモジュールや専用ハイブリッドトランスミッション(DHT)から電動アクスルドライブ向け電子モーターまでに至る。また、電圧範囲は48Vから800Vまで、パフォーマンスクラスでは15kWから300kWが可能となる。

また、ハイブリッドモジュールはドライシステムとして設計され、冷却ジャケット付きステータにより電子モーターの温度は低く保たれ、熱放射が盛んになり、より高い連続出力レベルが生み出される。

オートモーティブOEM最高経営責任者のマティアス・ツィンク(Matthias Zink)氏は、「Elmotec Statomat」の買収によって、電子モーターの社内開発および生産が実現し、ポートフォリオ拡大とeモビリティ戦略の持続的な遂行が可能となったと述べる。

包括的なシステム専門性、ソリューションが、顧客ニーズやモビリティニーズに基づいた理想的な製品をもたらすという。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

SCHAEFFLER
https://www.schaeffler.com/