シェフラー、中国の湖南省と自動運転技術開発に関する投資契約を締結

インテリジェント車両のモビリティエコシステムを共同開発
シェフラーは9月6日、中国の湖南省と、シェフラーの技術を使用した中国における自動運転を支援し、促進することを目的とした投資契約を締結したことを発表した。

この提携の下、シェフラーと湖南省は、長沙市の市都において、インテリジェント車両に向けたモビリティエコシステムを共同で開発する。

この合弁事業でのシェフラーの役割は、自動運転の重要なイネーブラーであるSchaeffler Space Drive技術と、シェフラー・インテリジェント・コーナーモジュールを備えたモビリティコンセプトであるSchaeffler Moverのさらなる開発を中心に展開される。

契約の調印式は、ドイツのアンゲラ・メルケル首相と中国の李克強首相が列席のうえ北京で開催され、シェフラー・オートモティブOEM担当のCEOであるMatthias Zink氏と、長沙市の市長であり中国共産党の湖南省Xiangjiang New Areaの書記長であるHu Zhongxiong氏が署名した。

これは、湖南省においてSchaeffler Space Driveのドライブワイヤ技術を実装し、Schaeffler Moverプラットフォームを開発の次段階に進めるために、湖南省Xiangjiang New Areaにシェフラーの地元企業を設立することに向けた道を拓くものである。

新会社の設立は、シェフラーのインテリジェント車両向け技術と製品が特に中国の大都市圏での使用に最適であることを証明する。

Space DriveとSchaeffler Moverの技術を提供
Space Driveは、機能の安全性と信頼性を保証するのに必要なレベルの冗長性を備えた、路上での使用が許可された世界初のドライブワイヤシステムであり、現在、量産に向けて開発中である。

それは、機械式ではなくワイヤにより、車両のステアリング、アクセル・ブレーキ機能を操作する、トリプル冗長電気インターフェースを備えた先進的なドライブバイワイヤ技術である。そのため、広範なアプリケーションシナリオで自動運転か可能となる。

また、Space Driveは、ドイツ政府交通デジタルインフラ省のドイツモビリティ省を獲得した完全電動のSchaeffler Moverで使用されている。

Schaeffler Moverは、幅広い車両コンセプトをサポートする柔軟でローカルなゼロエミッションプラットフォームであり、ドライブシステムやバッテリー、ブレーキングシステム、ステアリングなどの駆動機能に必要なすべてのコンポーネントが、ローリングシャーシとして知られているコンパクトなユニットに統合されている。

そのドライブシステムは、シェフラー独自のインテリジェント・コーナーモジュール技術に基づいており、最大90度のステアリング角度をサポートする。

そして、Schaeffler Moverのプラットフォームは、様々な上部構造をサポートし、ロボタクシーから自動配送車両まで幅広い用途に使用できることから、都市モビリティにとって魅力的なソリューションである。

湖南省に研究開発センターを新設
シェフラーは、湖南省に新しい研究開発施設を設立することを計画している。それは、Schaeffler Greater Chinaが運用する2番目の研究開発センターで、明日のインテリジェント車両に向けた技術を開発することに焦点を置く。

地域の自治体の支援によって、新しい研究開発センターは、自動運転技術を扱う他のプロバイダーと提携し、産業エコシステムをサポートする完全なインテリジェント車両のためのバリューチェーンを構築する。

前述のMatthias Zink氏は、次のようにコメントした。
「中国は、シェフラーにとって重要な市場であり、我々は、今後も成長を続けると確信している。我々は、中国の顧客に最高品質の製品とサービスへのアクセスを提供できるように、市場の近くにいたいと考えている。このことを念頭に置いて、我々は、研究開発への投資を継続し、Schaeffler Greater Chinaの現地市場における存在感を高め、インテリジェントなコネクティッド車両に向けた産業基盤の開発を支援する。」(プレスリリースより引用)

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

Schaeffler Press Releases
https://www.schaeffler.com/