マーレ、エンジン部品やフィルターがe-fuelに対応するという検証結果を発表
合成燃料のe-fuelに対応
マーレは、水素とCO2から合成した燃料であるe-fuelの使用と、エンジン部品やフィルターの互換性について合同調査を行っており、その結果、これまでにテストされたマーレの部品や材料の多くが、e-fuelに対応していることが示された。
現在の燃料基準内の混合物は、旧製品との互換性によって、特に有望である。よって、それによる対策は、ヨーロッパで再生燃料を十分に利用できることから、新しい車両だけに適用される対策よりも、約20倍幅広いものとなる。
この可能性は、将来のドライブミックスにおけるEモビリティを補完するものとして見なされなければならない。
マーレ、リサーチ&アドバンストエンジニアリング担当責任者であるOtmar Scharrer博士は、次のように説明した。
「e-fuelの今後は、すぐに大きな節約の効果を生み出すことができる。許可されれば、これは、2012年に比べてEUレベルで義務付けられている37.5%のCO2削減を達成することに向け、決定的なステップを意味するだろう。我々の検証では、これまでにテストされたマーレのエンジン部品とフィルターの多くは、e-fuelsとの混合物に対応していることが示された。我々は、この可能性を引き出す手段を顧客に提供する。」(プレスリリースより引用)
現行基準外の燃料など様々な方向性を調査
さらに、マーレは、一連のテストの一環として、現在の基準外の燃料は、どの割合であれば、ハードウェアとソフトウェアの変更なしに使用できるかについて調査している。テストでは、量産のデータセットと噴射システムを維持しながら、特定のe-fuelと混合しても、純粋な化石燃料の使用に匹敵するエンジン性能が可能であることが実証された。
テストしたefuelでは、燃焼プロセスには測定可能な差異は見られなかった。実際に、排出量の動きは、運用マップの広い領域で、純粋な化石燃料よりも優れていた。
したがって、熱力学的な観点から、マーレは、これらのefuelが最大20%の混合物に対して、技術的に旧製品との互換性があると想定している。
これは非常に有望なアプローチであるが、その実装には、燃料基準の拡張という観点からの法制上のサポートが必要となる。
(画像はMahleより)
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Mahle Press Releases
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