デンソー、テキサス州プレイノに最先端の研究開発センターを開設
コネクテッド技術や車両サービスソリューションを開発
デンソーは、130万ドルを投資して、テキサス州プレイノにテキサスイノベーション&コネクテッドサービスセンターを開設し、9月17日に開所式を開催した。デンソーは、最先端の研究開発ラボを使用して、コネクテッド技術と車両サービスソリューションを革新し、同社が未来のモビリティにおける新しい価値を生み出すための指針となる長期計画をサポートする。
この施設には、デンソーグループの3社の従業員60人が働いている。3社とは、デンソーインターナショナルアメリカ社の販売&エンジニアリング部門、車両サービス部品とツールを取り扱うデンソープロダクツ&サービスアメリカ社、自動車用電子部品を製造するデンソーテンである。
3社のチームが、車両内外のコネクテッド技術を革新し、購入後の顧客の体験を改善させるために集合的に作業することで、コラボレーションと効率を向上させる環境が提供される。デンソーは、地元の人材を同社に引き付けることを優先事項としており、今後数年間でプレイノの従業員を増やす計画である。
デンソー、テキサスイノベーション&コネクテッドサービスセンターのディレクターであるDavid Williams氏は、次のように述べた。
「このテクニカルセンターとテキサスの従業員は、デンソーが輸送を再定義する先進技術を開発し続けることにおいて、重要な役割を果てしている。我が社のより大きなR&Dエコシステムを間違いなく強化する新しくて魅力的な製品を作ることを楽しみにしている。」(プレスリリースより引用)
トヨタとのコラボレーションを強化
トヨタモーターノースアメリカの本社に近いこの施設は、デンソーとトヨタとの長年にわたる関係を強化し、業界が前進するコラボレーションのための新しい機会を提供することに役立つ。トヨタは、デンソーの他の顧客とともに、新しい施設で、デンソーの研究開発作業を加速させ、未来のモビリティやコネクテッド技術、車両サービスにおける新たな進歩を推進する。
トヨタコネクテッドノースアメリカのCEO兼社長であり、トヨタモーターノースアメリカの上級副社長兼チーフデジタルオフィサーであるZack Hicks氏は、次のように述べた。
「トヨタとデンソーは、長年にわたり自動車の革新の最前線にいることで知られており、協働することも多い。テキサスイノベーション&コネクテッドサービスセンターを通して、我々は、その伝統とコラボレーションをさらに発展させ、モビリティの新しい時代における次のステップを踏み出すことを楽しみにしている。」(プレスリリースより引用)
地元の優秀な人材を採用
モビリティ業界は、ここ10年間で急速に進化しており、モノのインターネット(IoT)や人工知能などの新しい技術によって、自動車市場の発展に影響を与えている。デンソーは、ソフトウェアベースの技術への取り組みを拡大し、ハードウェア専門知識の長い歴史を補完するという第2のスタートを通して、業界の変革に取り組んでいる。
テキサスイノベーション&コネクテッドサービスセンターの施設は、シアトルやカナダのモントリオールの研究開発センターとともに、これらの取り組みをサポートしていく。
デンソーの上級執行役員であり、デンソー北米本社のCEOである伊藤健一郎氏は、次のように述べた。
「プレイノへの拡張は、世界的および地域的規模で研究開発の発展を継続してきたことの鍵であり、トヨタなどの重要な顧客との協働を推進させることに役立つ。モビリティを強化するソフトウェアソリューションを開発することは、タスクに適した人材を採用することを意味する。これが、北米で最も優秀でベストな地元の人材を雇用する研究ラボを設立した理由である。」(プレスリリースより引用)
また、プレイノ市長のHarry LaRosiliere氏は、「デンソーが研究開発センターを拡大するためにプレイノを選んだことを嬉しく思う。」と歓迎の意を示した。
(画像はDensoより)
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