ボッシュ、自律飛行運転向けセンサーシステムの開発に向けて
「OCEAN12プロジェクト」の発足
9月25日、ボッシュは、ドイツコンソーシアム「OCEAN12プロジェクト」を立ち上げ、自律飛行および自律・自動運転向けのセンサーシステムの共同開発を進めると発表した。「OCEAN12プロジェクト」は、半導体技術・エレクトロニクス・航空宇宙技術・自動車技術分野の27パートナーによる凡欧州コラボレーションに参画する。今回、ボッシュは、14組織にて構成されるドイツコンソーシアム「OCEAN12プロジェクト」を立ち上げ、リーダーとなる。
空飛ぶタクシーの実現に向けて
自律飛行および自律・自動運転できる空飛ぶタクシーの実現には、高度なセンサーやコントロールシステムが必要となる。「OCEAN12プロジェクト」を通して、プロジェクトパートナーは、2021年末まで、多様で特にエネルギー効率が高いコンポーネントの共同開発に取り組む。コンポーネントは、車両および航空機を取り囲む環境からデータ収集・処理を可能にし、カメラ、LIDAR、レーダーセンサーを含むサラウンドセンサーおよびデータ処理用マイクロプロセッサーが含まれる。
エレクトロニクスは、収集データをダウンストリームコンポーネント用コマンドに変換し、例えば、空飛ぶタクシーの場合ではブレーキ、車両の操縦、推進力の制御に活かす。
包括的な研究の必要性
「OCEAN12プロジェクト」における研究は、主に、パートナーであるアメリカの半導体製造企業GlobalFoundries (グローバルファウンドリーズ)が有する完全空乏型シリコン・オン・インシュレーター(FD-SOI)技術に基づき、進められる。半導体製造は、高度な計算能力をもつコンポーネントにおけるエネルギー効率を最大化し、消費エネルギーは減少し、計算速度が向上する。これにより、最大エネルギー効率と高度な計算能力の最適な組み合わせを提供するコンポーネントの開発が実現できる。
「OCEAN12プロジェクト」の目的は、未来のモビリティコンセプト向けの新たなセンサーシステムが、既存システムと比べ、電力消費を最大90％減にすることであるという。
（画像はプレスリリースより）
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