HELLA、音の出ない電気自動車向けの人工エンジン音システムを開発

EUで車両接近通報装置取り付けが義務化
HELLAは、騒音の出ないエンジンを搭載した車両に、従来の内燃エンジンに似ている音を発生させるシステムである「車両接近通報装置(AVAS)」を開発した。

これにより、道路利用者は接近する車両の音を聞くことができるため、その存在を認識することが可能となる。

このAVASは、10月18日から23日まで、ベルギーのブリュッセルで開催される世界最大規模のバス関連展示会バスワールドで展示される。

2017年7月1日より、歩行者・自転車利用者・視覚障害者などの道路利用者を保護するために、欧州連合(EU)における電気自動車、ハイブリッド、燃料電池車の新しい車両には、標準装備として車両接近通報装置を取り付けることが義務付けられた。この音により、音の出ない車両が聞こえる車両となる。

同様の規制がアメリカと中国にも適用される。

そして、HELLAは、乗用車や商用車、バスで使用する、このタイプの車両接近通報装置を開発した。

低速の無音状態で自動的に音響信号を生成
同社のAVASは、時速20キロメートル未満で、速度が上がると大きくなる音をシミュレートし、バックする時には、自動的に音響信号を生成する。

時速20キロメートル以上になると、回転するタイヤの音が十分に大きいため、シミュレートされたエンジン音は消音されることとなる。

また、標準の音がコンパクトなセンサーに保存され、適用することができる。そして、リクエストに応じて、顧客固有の運転ノイズを開発することも可能である。

(画像はプレスリリースより)


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HELLA Press Releases
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