豊田自動織機、自動車エアコン用電動コンプレッサーの中国生産を開始
中国の2拠店で生産
自動車部品の大手サプライヤーである豊田自動織機は10月11日、同社初となる電動コンプレッサーの海外生産を、2020年初旬より中国で開始することを明らかにした。今回、同社は中国のコンプレッサー生産拠点である烟台首鋼豊田工業空調圧縮機有限公司(以下、YST社)及び豊田工業電装空調圧縮機(昆山)有限公司(以下、TACK社)において、それぞれ電動コンプレッサー用の生産ラインを新たに設置することで、生産と供給事業を行っていくことになる。
豊田自動織機は、中国の2拠店において電動コンプレッサーの生産を開始し、その後、中国における電動コンプレッサーの需要拡大に対応するために生産規模を拡大していく計画である。
拡大する電動車向け需要に対応
2012年に設立され山東省烟台市を生産拠点とするYST社は、電動コンプレッサーの生産を2021年6月より開始し、生産立ち上げ時の生産台数は年間約40万台となる計画である。また2005年に設立され江蘇省昆山市を拠点とするTACK社は、電動コンプレッサーの生産を2020年3月より開始し、生産立ち上げ時の生産台数はYST社と同規模の年間約40万台となる計画である。
豊田自動織機は、2003年に世界初の電動コンプレッサーの量産を開始してから世界一の市場シェアを堅持しており、これまでの生産台数の累計は約2,000万台に達している。
電動コンプレッサーは、ハイブリッド車・プラグインハイブリッド車・電気自動車等の電動車の空調用として今後も需要が拡大することが見込まれており、世界最大の自動車市場である中国において、NEV規制等による電動車の急速な普及が見込まれることから、豊田自動織機は現地生産を推進することで拡大する需要に対応していく方針である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
豊田自動織機 プレスリリース
https://www.toyota-shokki.co.jp/