デーナ、Lonestarとの提携で完全電動のターミナルトラクターを発売

排出物を削減し運転効率を高める
デーナは、Lonestar Specialty Vehiclesと提携し、北米商用車ショーにおいて、完全電動のターミナルトラクターを発表する。

新しい「Spicer Electrified」eパワートレインシステムは、Lonestar SVで製造された車両で使用するための完全電化のパワートレインとして、デーナが設計・製造している。

2014年に設立されたLonestar SVは、商用車の最終段階の組み立てと修理調整、およびその他の革新的な車両アプリケーションソリューションを専門としている。デーナのeパワートレインシステムは、Lonestar SVによって、無動力ローリングシャーシを備えた車両に適合され、または、ディーゼルエンジンを備えた既存の車両は完全電化のトラックに変換することができる。

このソリューションを使用して、既存のシャーシに電力を供給し、修理調整することにより、輸送会社の設備投資の耐用年数を延ばすことができる。また、シャーシをリサイクルして、二酸化炭素排出量をさらに削減することができる。

デーナ商用車ドライブトレインテクノロジーの社長であるMark Wallaceは、次のように述べた。
「完全なバッテリー式電動自動車システムの開発で認識された強みを活用して、デーナは、電動パワートレインをゼロから設計した。このコンピテンシーは、Lonestarの広範な車両の組み立てと修理の経験によって強化され、排出物を削減し運転効率を高めるための完全電化システムを、ターミナルトラクターに供給するための能力を輸送会社に提供する。」(プレスリリースより引用)

稼動時間延長で環境にやさしいソリューション
デーナが提供するパワートレインには、モーターやインバーター、パワーエレクトロニクスクレイドル、バッテリーシステムなどがある。また、このコラボレーションには、デーナチームによる完全な車両統合の教育と研修が含まれ、これにより、Lonestar SVは車内で車両統合を完結することができる。

Lonestar Specialty VehicleグループのゼネラルマネージャーであるBlake Yazel氏は、デーナと協働して、電動のターミナルトラックソリューションを市場にもたらしたことを歓迎し、次のように述べた。
「これにより、稼動時間の延長と修理期間の短縮を実現する環境にやさしいソリューションを顧客に提供するとともに、我が社の製品に多大な価値をもたらす。」(プレスリリースより引用)

この車両は、車両総重量(GCWR)が80,000または101,000ポンドで、4×2、6×2、および6×4構成で提供される。電動システムは、個別の要件の範囲に合わせてカスタマイズできる。

Lonestar SV T22およびS22モデルでは、22時間の連続動作が可能で、バッテリーを完全に充電するには2時間しかかからない。また、T12およびS12モデルは、12時間の連続動作を可能にし、DC急速充電機能を備えている。

(画像はプレスリリースより)


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