ボルグワーナー、中国の新エネルギー車ブランドに統合ドライブモジュールを供給

よりクリーンで環境に配慮したソリューション
ボルグワーナーは、中国の主要な新エネルギー車(NEV)ブランドの1つと提携し、完全電気自動車向け統合ドライブモジュール(iDM)を供給することを発表した。

この提携により、ボルグワーナーのiDMが初めて中国のプロジェクトに導入される。同社の電気自動車システムソリューションは、高効率パワーエレクトロニクスと、先進トランスミッションシステムおよび受賞歴のある高電圧ヘアピンステーターを備えたドライブモーターと統合している。

ボルグワーナーのiDMを搭載した電気自動車は、2021年に量産を開始する予定である。

ボルグワーナー・パワードライブシステムズの社長兼ゼネラルマネージャーであるStefan Demmerle氏は、次のように述べた。
「ボルグワーナーが持つ電気自動車向けの包括的なテクノロジーポートフォリオは、よりクリーンで環境に配慮した未来に向かう世界の自動車メーカーにとって、強力なパートナーとなる。我々は、長期的な顧客の1つとのパートナーシップを拡大し、電気自動車向けの完全なソリューションを提供することを楽しみにしている。」(プレスリリースより引用)

完全に統合された、高効率で軽量なボルグワーナーのiDM製品シリーズは、iDM 90・iDM 120・iDM 160という3つの異なる電力レベルで利用可能で、構造と用途に応じて電気自動車の前車軸または後車軸に簡単に統合できる。

滑らかで静かな動作、優れたNVH特性、高い安全性
iDMは、スケーラブルでモジュール式の構造、および幅広いギア比と電気モーターのサイズで利用可能であり、220~480の直流で作動し、最大150Kwの電力、3,000Nmのトルクを提供するとともに、様々な車両プラットフォームに応じて、160Kwと3,800Nmにまで拡張できる。

また、先進の電気ドライブ製品は、滑らかで静かな動作を提供し、特許取得済みのヘアピン巻ステーターモーター技術は、優れた騒音・振動・ハーシュネス特性を備えた卓越したパフォーマンスを提供する。

iDMモジュールは、AクラスとA+の乗用車、およびSUVに適している。iDMで使用されているすべての部品は、ボルグワーナーの技術ポートフォリオの一部である。

それらの部品は、完全に統合されたモジュールとして、また、単独のソリューションとしても利用可能である。さらに、iDMは、車両ダイナミクスとエネルギー管理に関して高いレベルの制御を行うオプションを備えた、完全なソフトウェア機能も提供する。

このソフトウェア構造は、現在の市場の要件を満たし、AUTOSARなどの一般的なプラットフォームに簡単に適応可能なだけでなく、ASIL Dなどの安全面も実現できる。

さらに、ボルグワーナーの最先端のパワーエレクトロニクスは、最新の車両システム内で増加するデータ交換を処理するために、CANまたはCAN FDバスとフレックスレイで使用可能である。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

BorgWarner Press Releases
https://www.borgwarner.com/