マグナ、機能・性能およびコストに優れた電子モーターを開発

電動モーター開発プロジェクト
10月30日、マグナは、米国エネルギー省(DOE)より、次世代推進システム向け最先端の電子モーター技術に対して、開発助成金が授与されたと発表した。

電子モーター開発プロジェクトは、従来の製品と比べ、出力密度の増加、コスト軽減を実現する電子モーターの開発を目的とする。また、自動車標準に適合させ、マグナの包括的なデザインフレームワークの活用によりコストを削減したうえで設計する。

プロジェクトパートナーには、エネルギー省をはじめ、イリノイ工科大学、ウィスコンシン大学マディソン校が含まれ、パワートレイン、エレクトロニクス、自動車専門知識・技術を活かし、車載グレード品質かつ高性能の電子モーターを実現する。

米国エネルギー省の2021年次成果評価を目標に
プロジェクトでは、eドライブシステム全体の一部として、電子モーター技術とトランスミッションおよびインバーターを統合する。電子モーターは、出力密度の8倍増、最大出力125kWが可能となる。

大きさは1ガロンのミルク缶程度であり、希土類永久磁石(レアアース磁石/レアアース・マグネット)を使用しない。電子モーターコストの大半は希土類永久磁石が占めるが、開発を目指す電子モーターはコストが半減する。

マグナ最高技術責任者スワミー・コタギリ(Swamy Kotagiri)氏は、自動車業界の課題を解決し、不可能を可能にすることがマグナのミッションであると述べる。レアアース磁石の使用を減らし、電化の促進とサプライチェーンにおける調達コスト、主な2つの課題を解決したと補足する。

また、技術の制御および最適化から革新的な材料の開発および使用、冷却技術、巻線技術、シミュレーションモデルに至るまで影響を与える。

(画像はプレスリリースより)


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