シェフラー、Space Drive技術やシェフラームーバーの開発と今後の見通しを紹介

合弁会社により技術展開が成功
シェフラーは、合弁会社Schaeffler Paravan Technologie GmbH & Co. KGの業務が成功していることを報告した。

現代のモビリティの傾向は、デジタル化、ステアリングコラムのない車両、都市部向けの新しい輸送コンセプトに向かっており、「Space Drive」ドライブバイワイヤシステムなどの新技術や、シェフラームーバーなどの新しい車両コンセプトがますます重要な役割を果たしている。

シェフラー、自動車OEM担当CEOであるMatthias Zink氏は、次のように述べた。
「Schaeffler Paravan Technologie社の設立により、シェフラーは、将来に向けて最適な位置を得ることができた。我々は、Space Driveの主要技術と革新的なシェフラームーバー車両コンセプトによって、未来のモビリティを形成する上で決定的な役割を果たしたいと考えている。シェフラーは、主要なシャーシシステムインテグレーターになるための正しい道を進んでいる。」(プレスリリースより引用)

一方、PARAVAN社の創立者であり、Schaeffler Paravan Technologie社のCEOであるRoland Arnold氏は、次のように説明した。
「この提携は両社に利益をもたらすものであり、我々は、最初のマイルストーンに到達し、量産に向けたSpace Drive技術のさらなる発展のための基盤を確立した。また、シェフラームーバーは、IAAにおいて、画期的な自動運転技術プラットフォームとして展示に成功した。」(プレスリリースより引用)

関連するプロジェクトは既に開始されており、システムの量産開始は2021年に予定されている。

中国で自動運転の研究開発
9月初め、シェフラーは、同社の技術を使用した中国での自動運転を支援し促進することを目的として、中国の湖南省と投資契約を締結した。この契約に基づき、両当事者は、長沙市において、インテリジェント車両のモビリティエコシステムを共同開発する。

シェフラーの役割は、Intelligent Corner Module技術を備えたモビリティコンセプトであるシェフラームーバー、自動運転の重要な成功要因であるSpace Drive技術のさらなる開発を中心に展開されることとなる。

これらに加えて、シェフラーは、湖南省に新しい研究開発施設を建設することを計画している。これは、Schaeffler Greater Chinaによって運営される2番目の研究開発センターであり、明日のインテリジェント車両のための技術開発に焦点を置く。

Space Drive搭載車両がレースの承認を取得
極端な条件下でもこれが技術的に可能であることは、DMVグランツーリスモとツーリングカーカップという2つのレースにおいて、アウディ R8 LMS GT3が活躍していることで実証されている。

Space Driveステアバイワイヤシステムを搭載したアウディ R8 LMS GT3は、10月末にホッケンハイムリンクで開催されたDMV GTCシーズンフィナーレでレースデビューし、2つのDMV GTCレースで先頭グループとなった。

コンセプト車両は、ステアリングユニットとステアリングギアを機械的に接続していないことから、モーターレース史上初の自動車として、今年の6月にドイツモータースポーツ連盟から承認を得ている。

レースカーは、フェニックスレーシングチームによって管理され、元F1ドライバーのMarkus Winkelhock選手が運転している。

Roland Arnold氏は、「レースへの参加は、プロジェクトにおける重要なマイルストーンである。前のレースでは、このシステムのさらなる開発に直接組み込むことができる貴重な洞察を、我々に提供してくれた。」と語った。

(画像はプレスリリースより)


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Schaeffler Press Releases
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