デンソー、新興企業Metawave社のシリーズA資金調達ラウンドを主導
自動運転車両向けスマートレーダーシステムの開発
デンソーは、将来向けた5G展開のワイヤレスソリューションと自動運転向けレーダーセンシングを取り扱う大手新興企業であるMetawave Corporation(以下、Metawave社)のシリーズAラウンドを主導したと発表した。デンソーは、同社を支援するために、Metawave社の技術を活用して、自動運転車両向けのスマートレーダーシステムの開発を加速する。その他のシリーズAの参加者には、新しいMetawave社の投資者であるMirae Asset CapitalとNTT DOCOMO Ventures、また、既存の投資者であるBOLD Capital Partnersが含まれている。
デンソーが初めてMetawave社に投資を行ったのは2018年である。
現在、センサーだけでは、自動車メーカーからの安全性とスムーズ走行のニーズを満たすことができない。そのため、Metawave社は、従来のレーダーと比べて、より長い走行距離、高い解像度、高い角度精度、インテリジェントなオブジェクト分類を提供する最先端のアナログレーダーで、レーダーセンシングの革新的な作業を実施している。
このような特性により、自動車メーカーは、次世代のアダプティブクルーズコントロール、車線変更アシスト、自動緊急ブレーキを車両に備えることができる。
これらのアナログレーダー対応機能を一緒にすると、道路の安全性を高め、より高度なドライバー支援システムが長期的に受け入れられる可能性を高める。
デンソー、コーポレートアドベンチャー担当ディレクターでありMetawave社の役員でもあるTony Cannestra氏は、次のように説明した。
「我々は、Metawave社の創業から協働しており、そのチームが創造し提供するイノベーションに常に感服してきた。自動車メーカーは、自動運転車両と、革新的なレーダーシステムを実現するために必要な多くのことの1つに大きな期待を寄せている。デンソーは、Metawave社と提携を続け、その優れた技術を活用して、モビリティ産業における新しい価値を迅速に創造し続けることを嬉しく思っている。」(プレスリリースより引用)
世界中のユーザーに高速で信頼性の高い接続を提供
レーダーセンシングに加えて、Metawave社は、5Gの実装をサポートするために、最先端の「TURBO」アクティブリピーターと、「ECHO」パッシブリレーを開発している。これらのプラットフォームにより、5Gの展開を、より迅速で効率的、経済的に実現する。また、世界中の都市、オフィスビル、スタジアム、そしてサービスが行き届かない地域にいる数十億人のユーザーに対し、高速で信頼性の高い接続を提供する。
Metawave社の創立者兼CEOであるMaha Achour氏は、次のように述べた。
「モビリティとコネクティビティに関する需要が変化するにつれて、我々は、デンソーなどの自動車パートナーと協力して、通信の顧客に5Gを提供することで車両におけるレーダー機能を向上させることを誇りに思っている。我々は若い会社であるが、道路が安全になり社会がより効率的で生産的である未来を創造することにおいて、重要な役割を果たしている。」(プレスリリースより引用)
(画像はDensoより)
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