Rheinmetall、プラスチック製燃料蒸気ポンプアセンブリーを共同開発
GMの2019キャデラックXT4に搭載
Rheinmetall Automotiveは、Swoboda、BASF、ゼネラルモーターズと共同で、量産が可能なプラスチック製燃料蒸気ポンプアセンブリーを初めて開発したことを発表した。製品は、現在、サウスカロライナ州ファウンテン インにある傘下のPierburgの工場で生産されており、2019キャデラックXT4に搭載されている。
このアセンブリーはエンジンに取り付けられ、蒸発ガス防止(EVAP)装置から燃料蒸発ガスを直接転送する。これにより、車両の排出量が低レベルで維持されるとともに、エンジン効率が向上する。
Pierburg北米の社長であるStevan Zivanovic氏は、次のように述べた。
「我々は、この部品をキャデラックXT4用に準備するためにGMと協力してきた。設計は、ガソリン蒸気の漏れ防止シールを可能にし、排出削減に向けた大きな成果である。」(プレスリリースより引用)
ガソリン蒸気の漏れ防止で排出量を低減
この設計には、車両にリアルタイムのパフォーマンスフィードバックを提供する、統合圧力センサーなどの機能強化が組み込まれている。また、OEMが、EVAP装置において、より複雑なリーク診断チェックを実行できる、パージポンプの追加も含まれている。これは他のOEMに簡単に拡張でき、何百万台もの車両からのガソリン蒸気排出を削減できる。
Swoboda、エンジニアリング担当エグゼクティブディレクターであるPeter Woschni氏は、次のように説明した。
「BASFのUltramidポリアミド6および66グレードの使用は、ガソリン蒸気の漏れ防止シールを可能にするために不可欠である。これにより、システムは、腐食環境で機能することもできる。」(プレスリリースより引用)
また、BASF北米、輸送&機能性材料担当の副社長であるJeff DeAlmeida氏は、「このアセンブリーの成形と設備に関するSwobodaとの緊密な協力は、部品の成功のためには不可欠である。」と語った。
このアプリケーションにより、自動車およびプラスチック業界における最も歴史があり最大のコンペティションである、Society of Petroleum Engineers (SPE)のAutomotive Innovation Awardsプログラムのファイナリストにもなっている。
(画像はRheinmetall Automotiveより)
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Rheinmetall Automotive Press Releases
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