シェフラー、フォーミュラEにおけるアウディとのパートナーシップを継続
第7シーズン向けにアウディe-tron FE07を開発
シェフラーは、フォーミュラEにおけるアウディとのパートナーシップを継続し、2020年秋に始まるフォーミュラE第7シーズンで使用するために、アウディe-tron FE07の共同開発を行っていることを発表した。2014年秋にシリーズが開始されて以来、シェフラーはアウディスポーツABTシェフラーのテクノロジーパートナーであった。チームは、第6シーズンまでに、40回表彰台にのぼること、1,000ポイント以上を獲得するという、コースとサイドラインの両方で基準を設定していた。
また、シェフラーは、この完全電化のレーシングシリーズから得た専門知識を開発作業に取り入れている。
シェフラー、自動車OEM担当のCEOであるMatthias Zink氏は、シェフラーとアウディが、フォーミュラEにおいて最適な組み合わせであるとの見解を示し、次のように説明した。
「我々の企業としての意図は、ドライブトレインとシャーシの技術を使用して、革新的で持続可能なモビリティを形成することである。フォーミュラEは、将来のEモビリティに関するアイデアを示し、最高のスポーツ能力を擁する競技会におけるパフォーマンスを計る理想的なプラットフォームである。同時に、我々のレースへの参加は、何年もファンと従業員の両方を楽しませてきた。」(プレスリリースより引用)
パートナーとしてドライブトレインなどを開発
シェフラーは、最初の3年間、ABTスポーツラインチームの非公式パートナーであったが、2017年秋にファクトリーチームとしてシリーズに加わって以来、アウディとともにフォーミュラEのドライブトレインを開発してきた。エンジン、トランスミッション、インバーター、ソフトウェアの組み合わせは、車両の中核を表しており、それは、すべてのチームで同一である。
将来的に、シェフラーは、トランスミッションやエンジン、ドライブコンセプト開発などの分野において、技術と開発のパートナーとしての関与を継続し、試験装置ベースの作業やプロトタイプ作成、ベアリングの開発と製造においてサポートを提供する。
アウディ、モータースポーツ担当の責任者であるDieter Gass氏は、「我々は、すでに多くのことを達成しているが、フォーミュラEにおけるパフォーマンス密度はますます高まっており、今後も我々の前には大きな課題がある。そのため、我々が、経験豊富なチームとして第7シーズンのアウディe-tron FE07の開発に力を合わせて取り組むことは大きな意味を持っている。」と強調した。
量産開発のための理想的なテストラボ
シェフラーにとって、この電気自動車レースシリーズは、未来のモビリティソリューションを開発するためのテストラボとなる。結局、その分野において技術的な勝者のみが、量産の競争におけるリーダーになることが可能となる。シェフラー、Eモビリティ事業部門担当の責任者であるJochen Schröder氏は、次のように述べた。
「フォーミュラEにより、我々は専門知識の財産を得ることができ、それを、レーストラックから開発部門へ提供する。包括的なドライブシステム、電気モーター、パワーエレクトロニクス、トランスミッションの分野における専門知識の関連性は、すでに、2018年からアウディe-tron用に生産している電動アクスルドライブによって実証されている。そして、この専門知識は、現在シェフラーで量産開発中の、電気ドライブシステムと将来のコンポーネントへ統合されている。」(プレスリリースより引用)
(画像はプレスリリースより)
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