HELLA、進化するキャリブレーションツール「CSC-Tool」を紹介
新しい車両にも継続的に適合
HELLAは、Hella Gutmann製品ポートフォリオに、診断ツールの「mega macs」シリーズと、カメラ&センサーキャリブレーションツール「CSC-Tool」のキャリブレーション機能が新しい車両にも継続的に適合していることをホームページで紹介した。2019年にはフロントカメラキャリブレーション用リファレンスパネルの数が20に増加したが、同製品のオールラウンドビジョンシステム用追加リファレンスパネルは、ますます多様化するシステムにも対応する。
他の新機能である車両の幅全体をカバーする画像パネルによって、アウディモデルの新しいレーザースキャナー「LiDAR」をキャリブレートすることが可能となった。このツールは現在の一般的な25のブランドで使用可能である。
これらの革新的な光学センサーは、レーダーセンサーよりも大幅に広いレンジと精度を備えており、すぐに多くの車両でレーダーセンサーから取って代わると思われる。
また、センサー自体が進化しただけでなく、車両におけるセンサーの位置も変化した。例えば、SUVやピックアップのレーダーセンサーは、他の乗用車よりも高い位置に配置される。
CSC-Toolは、ハードウェアのアップグレードにより、これらの新しい状況に簡単に適合させることができる。
軽量の移動式レベリングプレートシステム
CSC-Toolは、マウントシステム「Radar Kit I EVO」を介し、新しい角度調整プレート「EVO」を使用してマウントされる。この革新のおかげで車両前部のあらゆる高さにおける位置決めが可能になり、処理も比較的高速となった。ADASの正しいキャリブレーションのためには、リファレンスパネルやレーダーリフレクターの正確な配置に加えて車両の水平面が必要である。同様にヘッドライトの調整がないと、検出範囲の偏差が発生し、許容範囲だけが順守されるか何も順守されないかとなる。
このエラー原因は、修理工場の床に取り付けられているHella Gutmannのレベリングプレートを使用することによって除外できる。また、ポータブルのCSC-Toolを備えている修理工場では、マルチパートの移動式レベリングプレートシステムを使用することができる。
両方のシステムは、モビリティのために特別に設計されており、1人だけで取り付けることができる。また、同じ精度を保証しながら修理工場の固定式のツールよりもはるかに軽量である。
移動式レベリングプレートシステムは、最大車輪荷重1,250キログラム用として設計されており、特別なレベリングセグメントを使用することで、約10分でゴムマットに自由に配置することができる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
HELLA Press Releases
https://www.hella.com/