Rheinmetall、燃料電池自動車に向けた高性能製品を紹介

制御バルブ、クーラントポンプ、燃料再循環ブロワなど
Rheinmetall Automotive は、同社傘下のPierburg GmbH(Pierburg社)が、燃焼エンジンのポンプとバルブなどで蓄積された専門知識を活用した燃料電池自動車向け製品について、ホームページで説明している。

同社は、燃料電池の特定の要件に適応する漏れのない制御バルブに加えて、クーラントポンプと燃料再循環ブロワとを開発し、これまでの市場で特別な地位を占めている。両製品とも、400ボルトの低電圧と800ボルトの高電圧車両の電気システムに適合する。

制御バルブ(MPV)は、軽量で非常にコンパクトなパッケージであり、燃料電池のカソード側での使用に適している。これは、脱イオン水と水素に耐性を持ち、正確な比例制御が可能である。また、低いリークと高流速、低い圧力損失を同時に実現している。

このバルブは、エアコンプレッサーの気流転換バルブまたはバイパスバルブとして作動し、また、圧力制御バブル、燃料電池スタックの遮断バルブまたはシャットオフバルブとして使用することができる。

長期にわたり量産されてきた12ボルトから48ボルトのポンプに加えて、燃料電池自動車用途に特別に開発されたクーラントポンプは、400ボルトまたは最大800ボルトにも適している。

これらの高電圧クーラントポンプは、センサーレス制御を備えたブラシレスECモーターによって動く。これらは、LIN/CANバス通信と対応する診断機能が装備されている。ポンプの定格は最大2.2キロワットで、脱イオン水や様々な冷却水での使用に適している。

新しい再循環ブロワによる高い水素気密性
燃料電池システムのアノード側には、消費されていない水素用の再循環システムがあり、これは高濃度の水素でも安全で効率的に機能しなければならない。

このため、Pierburg社はサイドチャネルブロワに基づいた水素再循環ブロワ(HRB)を開発し、これはダイナミックなシーリング要素を使用せずに水素気密性を確保している。

水素再循環ブロワは、高電圧と低電圧両方のバリエーションで利用可能である。そして、低温からの始動が可能で優れたNVH特性を備え、定格は0.7~2キロワット、低電圧バージョンでは最大400ワットである。

これまで、燃料電池自動車は中型乗用車に焦点が置いて開発されてきたが、現在は大型乗用車やトラック、バス、SUVにも拡大している。

このような大型車両に許容移動範囲用のバッテリーを装備することは、バッテリーのコスト、重量、設置用スペースの理由から、予見可能な未来に向けて依然として経済的ではない。

こうしたタイプの車両のために、燃料電池は、より経済的なソリューションとして需要が高くなっている。

(画像はプレスリリースより)


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