八千代工業、事業売却でグローバル成長戦略を加速
既に海外の板金事業は売却
自動車用の機能部品のサプライヤーである八千代工業は15日、100パーセント子会社であり三重県員弁郡を拠店とするワイジーテックの全事業と、四日市製作所の板金プレス工場を、自動車用プレス部品サプライヤーである東プレに売却してグローバルでの成長戦略を加速とすると発表した。八千代工業は、その自動車部品事業をサンルーフと樹脂製燃料タンクに経営資源を集中する戦略であり、昨年10月には米国の板金事業であるYachiyo Manufacturing of Alabama, LLCを、また昨年6月にはカナダで板金事業を行うYachiyo of Ontario Manufacturing, Inc.をそれぞれ売却している。
板金プレス事業と自動車組立事業を売却
自動車組立事業を行う100パーセント子会社のワイジーテックは、売却後、東プレの完全子会社となる見通しである。八千代工業は事業売却の方法として、その四日市製作所の板金プレス工場を分社化した後に自動車用板金プレス部品の製造および付帯する全事業を子会社のワイジーテックに移管し、その後、ワイジーテックの発行済の全株式を東プレに譲渡する計画となっている。
また、八千代工業は、自動車組立事業については、少量生産に特化した生産体制へと事業転換を進めており、大量生産を前提とした既存の国内板金プレス事業も売却対象となった模様である。
▼外部リンク
八千代工業 ニュースリリース
http://www.yachiyo-ind.co.jp