デンソー、車載組み込みソフトウェア技術のPiNTeam社に出資
ECUを制御する基本ソフトウェアの開発を加速
デンソーは、ドイツの新興企業であるPiNTeam Holding GmbH(以下、PiNTeam社)の株式を取得したことを発表した。PiNTeam社は、主にヨーロッパで展開されている車載組み込みソフトウェア技術で高く評価されており、今回の出資により、デンソーは車載電子制御ユニット(ECU)を制御する基本ソフトウェアの開発を加速する。
特に高度ドライバー支援システムや電化された新しいシステムが急増するにつれて、車両は複雑な組み込みソフトウェアにますます依存するようになっている。
1つの車両におけるECUの数は着実に増加し、高級車は通常、80を超えるECUを内蔵している。このため、車載電子システム制御は、現在よりも大量の多様なデータを処理できることが必要となる。多くのECUを調整して車両全体を制御するには信頼性の高い基本ソフトウェアが必要である。
グローバルな業界基準に準拠する電子システム
デンソーは、このパートナーシップで、ヨーロッパの基準を満たすPiNTeam社の高度な組み込みソフトウェアソリューションとともに、車載電子システム制御に関する技術と、量産品質および精度の専門知識を組み合わせる。これにより、両社はグローバルな観点から基本ソフトウェアを開発することが可能となり、その有効性が向上する。
自動車業界は、グローバルな業界基準に準拠した、世界的に競争力のある電子システムを作成するという課題に直面している。
将来的に安全で確実なモビリティを実現するために、デンソーは日本や海外のパートナーを積極的に協働し、車両の進歩に貢献するシステムを開発するとともに、あらゆる人の安全や効率、持続可能性を高める。
(画像はDENSO Corporationより)
▼外部リンク
DENSO Corporation Press Releases
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