三菱電機、次世代インフォテイメントシステムにMovimento OTA技術を統合

エンターテイメントだけでなくセキュリティも提供
三菱電機は、クラウドベースの更新機能を顧客に提供し、インフォテインメント・サービスの配信を加速するために、同社の次世代ヘッドユニットのアーキテクチャ「FLEXConnect」に、Movimento社の無線(OTA)プラットフォームを統合することを発表した。

これは、車に先進技術を統合するために、自動車メーカーと進めている開発作業の一環であり、車の所有者は販売店を訪問することなく、継続的な更新とパーソナライズされたエンターテイメントシステムを楽しむことができるもの。

組み合わせた技術によって、新しいアプリケーションとサービスを、車両にリアルタイムで配信し、クラウドから車にソフトウェアを安全に提供することを可能にしている。

三菱電機の販売、品質工学・オーディオ・ビデオ・コミュニケーション関連のディレクターである、ダグ・レイ氏は次のように述べた。
「車両ソフトウェアを更新する機能は、車におけるソフトウェアの指数成長が与えられるOEM企業にとっては、非常に重要です。「FLEXConnect」にMovimento OTA技術を組み込むことにより、顧客は、ソフトウェアを購入する時間を短縮しながら新しい機能を展開し、インフォテインメントシステムだけでなく、車両全体のセキュリティパッチを、即座に発行することができるようになるのです。」(プレスリリースより引用)

リモート更新で経費削減
Movimento OTAプラットフォームは、自動車のソフトウェアを更新するために、グローバルOEMやティア1サプライヤによって使用された実績のあるリフラッシュ技術を活用している。

これは、不正侵入を阻止するための技術だけでなく、診断データを収集するための全ての車載クライアントと車載ソフトウェアを安全に管理すること目的とした、バックエンドインフラストラクチャだ。

ソフトウェア制御の車は、自動車メーカーの中で支出の増加が見込まれる成長分野である。

三菱電機とMovimento社のコラボレーションは、自動車メーカーがインフォテインメントシステムの設計とエンジニアリングにより技術投資を最適化するのに役立ち、事実上、ソフトウェアのリコールと関連する保証コストを排除し、重要なソフトウェア依存システムを最新に維持することができる。

調査会社のIHSによると、リモートOTA更新によって、自動車メーカーは、2022年までに35億ドルの経費削減が可能だ。

自動車業界の新しいビジネスモデルも
Movimento CEOのベン・ホフマン氏は次のように述べている。
「我々は、三菱電機と仕事ができることを嬉しく思っています。我が社がインフォテインメントとADASに焦点を置いていることは、Movimento OTAプラットフォームが提供する堅牢性とセキュリティのために、そのアーキテクチャが適合していることを意味しています。ソフトウェアのリモート管理は、最終的に業界全体のための新しいビジネスモデルや機会を開くと、我々は確信しています。」(プレスリリースより引用)



▼外部リンク

Mitsubishi Electric Automotive America
http://www.meaa-mea.com

MOVIMENTO
http://movimentogroup.com