サンデン、リチウムイオンバッテリー温度管理システムの開発を加速
ヒルクライムレース参戦でデータ収集やシステム検証
サンデンホールディングス株式会社は、グループ会社のサンデン・アドバンストテクノロジー株式会社(以下、サンデンAT)が、2020年6月にアメリカのコロラド州で開催される2020年第98回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(以下、PPIHC)に参戦する株式会社ゼロイースクエア(以下、ゼロイースクエア)に協賛し、レース出場に向けてリチウムイオンバッテリー温度管理システムの開発を進めていることを報告した。PPIHCに参戦する目的は、電気自動車の統合的な熱マネジメントシステムの開発に向け、データ測定と収集、システム検証を行うためである。
2020年6月に行われるPPIHCでは、市販車ベースではなく、PPIHC専用にゼロイースクエアを含めた協賛企業と共に制作するプロトタイプ電気自動車で参戦する予定。ハイレベルなバッテリー温度管理システムの実用化に向け、現地の過酷な条件下での走行により、システムの優位性を実証する計画である。
自動車機器事業に経営資源を集中
近年、電気自動車の航続可能距離の拡大に伴う車載バッテリーの大容量化が進み、電気自動車を安全かつ効率良く利用することが課題であり、駆動モーターやバッテリーからの熱を統合的に制御する熱マネジメントシステムが必要不可欠な技術となっている。サンデンは、エンジン用熱交換器として、ターボエンジンの潜在能力を引き出す空冷式インタークーラーや、高耐圧性と軽量化を高次元で両立したオイルクーラーなどを生産してきた。
そして、2019年10月に自動車機器事業に経営資源を集中させ、「冷やす・暖める」というコア技術をもって電気自動車向け熱マネジメントなどの新しい領域に技術を展開している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
サンデンホールディングス株式会社
https://www.sanden.co.jp/topics/2019/1223.html