ボッシュ、カメラ・レーダー・光センサーを組み合わせたLIDARの生産準備へ

ボッシュのLIDARシステム
ボッシュは1月2日、カメラ、レーダー、光センサーの3つを組み合わせた長距離LIDARシステムを開発し、生産準備に向けた調整を行っていると発表。自動車での使用に適した最初のシステムだという。

自動運転レベル3~5をカバー
同社が量産体制に向けて準備を進めているLIDARは、自動運転システム向けに開発され、SAEのレベル3~5をカバーする。

パルスレーザーを放出し、光が跳ね返るまでの測定時間に基づく距離を算出。高度な解像度と広い視野で広範囲の検知を行う。岩などの非金属物体も検出できる。

光の加減で見えにくくなる可能性があるカメラ、自転車などの細いシルエットやプラスチックなど、ものによって検知しにくいレーダーを補うもので、3つのテクノロジーを活かしながら相互に補完することで、安全性の高い自動運転を実現するというものだ。

またLIDAR単体では、システムのコンポーネントへの負担が大きくなるが、同社のカメラテクノロジーとレーダー技術を組み合わせることで、耐用年数の改善、信頼性の獲得につながる。

量産化への戦略
同システムは、市内の近距離、高速道路などの長距離のどちらにも適している。

大衆向けにマルチに活用できるシステムにすることで、自動車メーカーは幅広い種類の車両に効率的に組み込むことができるようになり、さらに一般化することで価格の低下にもつながる。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

ボッシュのプレスリリース
https://www.bosch-presse.de/