GKNオートモーティブ、電力と熱管理ソリューションのDelta Electronicsと提携

3-in-1のeドライブユニットの開発を加速
GKNオートモーティブは、電力と熱管理ソリューションの世界的プロバイダーであるDelta Electronics Inc.と提携することを発表した。

この提携により、Delta Electronicsから供給されたインバーターと、GKNオートモーティブによる3-in-1ソリューションにおけるeモーターとギアボックスシステムを統合し、次世代統合3-in-1 eドライブシステムの共同開発を加速させる。

そして、システム重量とパッケージング量の削減に注力し、より簡単で高品質部品のインストールに向けて、OEMアセンブリプロセスを簡素化することに重点を置く。また、両社の技術的能力が大幅に向上することで、市場投入までの時間を短縮する。

GKNオートモーティブのCEOであるLiam Butterworth氏は、次のように述べた。
「メーカーは技術の進歩とスピードを要する、より厳しい排出量規制に対応することが求められているので、eドライブの市場は加速し続けている。Delta Electronicsとの提携は、スケーラブルで統合された3-in-1のeドライブソリューションポートフォリオ拡大と、コスト競争力のある新しい技術を迅速に市場に投入する能力における大きなマイルストーンである。」(プレスリリースより引用)

一方、Delta ElectronicsのCOOであるSimon Chang氏は、次のように説明する。
「我が社は、EVパワートレインソリューションと、トラクションインバーターやトラクションモーター、オンボードチャージャー、DC/DCコンバーターなどのパワーエレクトロニクス製品、EV充電ソリューションを市場に提供することによって、低炭素グリーン輸送を実現することに注力している。我々は、リーディング企業であるGKNオートモーティブと協働して、次世代の電気自動車やハイブリッド車両向けの統合されたeドライブユニットを生産していることを嬉しく思っている。」(プレスリリースより引用)

次世代のハイブリッド車両と電気自動車向けの製品
GKNオートモーティブは、これまで17年にわたるeドライブの開発と統合の専門知識を持っており、現在までに100万台以上のeドライブユニットを生産し、注文は急速に拡大している。

そして、Delta Electronicsは、パワーエレクトロニクスに関する50年近い専門知識を持ち、その品質と包括的な製品ポートフォリオで、世界の大手EVメーカーをサポートしている。

このパートナーシップは、業界をリードするフルシステムのエレクトリックパワートレインサプライヤーとしてのGKNオートモーティブの地位をさらに強化するとともに、EVパワートレインソリューションとパワーエレクトロニクス製品の設計と開発、供給における有力企業としてのDelta Electronicsの地位を高める。

新しい提携で、次世代のハイブリッド車両と電気自動車向けの様々なトルククラスに沿った、2つの新しい統合eドライブシリーズの開発に集中する。

3年以内に、新しい3-in-1のeドライブユニットは、AセグメントのシティカーからDセグメントの高級車、SUVまで様々な車両タイプの生産を開始するために利用可能となり、80kWから155kWの間の公表出力、2,000Nmから3,800Nmまでのトルク出力の範囲をサポートする。

これらのソリューションは、2030年までに120億ポンドを超える価値があると予想される、将来のeドライブ市場の大部分をカバーする。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

GKN Automotive Press Releases
https://www.gknautomotive.com/