ボルグワーナー、初めて「eTurbo」のOEM契約を締結
初となるOEM契約
1月23日、ボルグワーナーは、ヨーロッパ大手のOEMと乗用車向け電動ターボ「eTurbo」のOEM契約(生産提携契約)を締結したと発表した。ボルグワーナーにとって、今回の契約は、初の「eTurbo」連続生産契約となる。なお、「eTurbo」大量生産は、2022年の開始を予定している。
優れたトルク応答およびエンジンの過渡応答性
「eTurbo」は、ターボチャージャーと電子モーターにて構成される。電子モーターは、シャフトに直接、接合され、モーターかつジェネレーター(発電機)として機能する。従来のターボチャージャーがもつ利点に電動ブーストアシストが付加され、発電に伴う過剰なタービンエネルギーを検知し、後処理システムとエアフューエルレシオコントロール(空燃比制御)を介して排出量を削減する。燃費効率は改善され、将来的に一層厳しくなる、世界の自動車排出ガス規制も満たせる。
トルク応答は高まり、エンジンの過渡応答性は200%以上となる。ターボラグ(ターボチャージャーによる過給エンジンにおいて、減速後に再加速した際にコンプレッサーが機能するまでの遅延時間)は排除され、これまでにない低速トルクが実現される。
エミッションおよびサーマルシステムズ社長兼事業本部長のジョー・ファドゥール(Joe Fadool)氏は、パフォーマンスの改善、燃料効率やエネルギー効率の向上、排ガス削減を含めて、顧客にとって極めて重要な便益を提供でき、「eTurbo」はパワフルかつ高性能なソリューションであると述べる。
また、この種のテクノロジーにとって業界最大の契約締結であり、重要なマイルストーンになると説明する。
(画像はプレスリリースより)
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BorgWarner
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