デーナの金属バイポーラプレート、燃料電池技術で2019 FCH Awardを受賞

高機能でコスト効率の高い燃料電池を実現
デーナは、燃料電池スタック用の金属バイポーラプレートが、Fuel Cells and Hydrogen Joint Undertaking(FCH JU)により、INSPIREプロジェクトの一部として、2019 FCH Awardのベストサクセスストーリーカテゴリーで受賞したことを発表した。

FCH Awardは、製造コスト削減、製造スピードの向上、素材の開発、パフォーマンス向上、水素エネルギーの信頼性の実証を行った燃料電池分野における卓越したプロジェクトや開発を表彰するものである。

デーナは、高い出力密度を持った燃料電池用の革新的なスタックコンポーネントを開発しているINSPIREプロジェクトにおける9つのパートナーのうちの1つである。プロジェクトの目標には、コスト効率が高く競争力のあるバイポーラプレートを開発することも含まれている。

INSPIREプロジェクトの結果、燃料電池市場の成長のために重要となる、市場対応の金属バイポーラプレートを供給するデーナの能力を示すこととなった。

デーナが開発した金属製バイポーラプレートは、INSPIREプロジェクトのスタックを実現するコンポーネントである。

これは、業界をリードする1リットルあたり5.7キロワット、1平方センチメートルあたり1.5ワット以上の電力密度を提供しており、グループの当初の目標や、1リットルあたり約3~4キロワットの電力密度である現在利用可能な燃料電池自動車を超えている。

そして、この非常に耐久性のあるバイポーラプレートは、極細エンボス構造のシーリング、コーティング、絶対的な精度のための厳しい要求を満たすように設計されている。

燃料電池パワートレインの進歩に貢献
デーナのパワーテクノロジーグループ、先進技術および戦略計画担当の副社長であるSteven Monte氏は、次のように述べた。
「2019 FCH Awardを受賞することは、我が社とINSPIREチームにとって素晴らしい功績であり、高機能でコスト効率の高い燃料電池スタックを提供するプロジェクトの大きな成果が評価されたものである。バイポーラプレートの機能と、1リットルあたり5.7キロワット、1平方センチメートルあたり1.5ワット以上の電力密度は、市場における燃料電池パワートレインの進歩にとって非常に重要である。」(プレスリリースより引用)

デーナは、燃料電池技術の研究開発におけるパイリーディング企業の1つである。世界中のオリジナル機器メーカーは、モバイル用途におけるエネルギー源やレンジの拡張機能として、すでにデーナのバイポーラプレートを使用している。

この金属製バイポーラプレートは、2020オートモティブニュースPACE Awardsのファイナリストに選ばれている。

(画像はプレスリリースより)


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