ジェイテクト、次世代の低トルク円すいころ軸受を開発

自動車メーカーに売り込みを開始
ジェイテクトは26日、自動車用の変速機の内部やデフユニットのピニオン支持などに使用される、次世代の新型「円すいころ軸受」(以下、TRB)を開発したと発表した。

ジェイテクトでは、潤滑油量を抑制して大幅な低トルク化を実現した「超低トルクTRB(LFT-III)」を開発して自動車の燃費向上に大きく貢献してきたが、さらなる自動車の低燃費化ニーズに応えるため、徹底的に攪拌損失低減を追及した、「次世代超低トルクTRB(LFT-IV)」を開発。

この新しいTRBは、その低トルク性能が優れており自動車の低燃費化と高効率化に貢献できることから、今後、世界各国の自動車メーカーに売り込みを開始するということだ。

樹脂製の保持器を採用
従来のTRBは、ころが傾斜しているためにポンプ作用があり、デフドライブピニオン軸支持などに使用すると潤滑油の攪拌損失が大きくなってしまう問題があった。

今回、ジェイテクトは設計自由度の高い樹脂製の保持器を採用と、その形状の最適化を図ることで、これまで以上に軸受に流入する油量を低減することに成功。従来品と比較して50パーセント以上の損失低減を実現している。

また、樹脂製の保持器を採用することで、保持器ところとの摺動抵抗低減、保持器の軽量化、耐焼き付き性の向上などの効果も同時に達成している。

(画像はニュースリリースより)


▼外部リンク

ジェイテクト ニュースリリース
http://www.jtekt.co.jp