Magneti Marelli、イタリアにボディエレクトロニクスなどの研究開発センターを開設
高度運転支援システム向けのセンサー開発も
Magneti Marelliは14日、イタリアのトリノに、照明とボディエレクトロニクス(LBE)、および高度運転支援システム(ADAS)向けのセンサー開発分野に特化したMarelli Automotive Lightingの研究開発センターを開設すると発表した。この施設は、様々な機能を組み合わされており、同社の長年のコアコンピテンシーである照明とボディエレクトロニクス分野全体で、Marelli Automotive Lightingの活動をサポートするハブ施設となる。さらに、同社の成長要因として重要性が認識されるADASにも注力する。
この施設は、Marelliの工場と、90人のエンジニアを含む130人以上の従業員を持つ事務所に隣接しており、オフィスのレイアウトは、エレクトロニクス、照明、ソフトウェア開発の専門家における異なるコンピテンシー間のシナジーを促進するため、協力とコラボレーションを加速させるように設計されている。
このハブ施設は、ボディコンピューターモジュール(BCM)、ゲートウェイ、ドアモジュールやトランクモジュールなどのオンボードアプリケーションの開発に20年以上の経験を持つボディエレクトロニクス分野における重要なコンピテンシーセンターとなる。
実験施設や検証テスト用ベンチも含む
また、Marelli Automotive Lighting活動は、照明技術の進化に続き、ますます関係が深化してきた、車両の照明システムの管理と制御のための電子制御ユニット(ECU)の開発にも取り組んでいる。さらに、このハブ施設は、特にセンサーとカメラの開発に焦点を当てたADASに完全に専念するエリアをホストする。この分野の活動は、ソフトウェアエンジニアリング、機能安全、意図された機能の安全性、サイバーセキュリティアプリケーションなど、いくつかの基本的な専門分野におけるMarelliの機能を活用する。
これらは、「ソリッドステート」技術に基づくモジュラーLiDARシステムソリューションを提供するために、XenomatiXとの合意から得られたコンピテンシーと技術、AI認識技術を専門とするフランスの新興企業であるSmart Me Upの買収から得られたコンピテンシーと技術によって補完される。
さらに研究開発センターは、異なる顧客の検証仕様に対応し車両におけるソフトウェアの使用を見習う5つの「Hardware In the Loop」システムを備えたソフトウェアラボなど、4つの実験施設も持つ。
別のラボでは、シミュレーターによってソフトウェアとハードウェアの予備テストを行うことができる。また、顧客の生産工場における出来あがり製品の検査のために開発されたソフトウェアや、インサーキット・テスト向けに開発されたソフトウェア用のベンチを備えたテストラボも含んでいる。
新しい施設のもう1つの重要な機能は、LiDARやカメラに関する工学テスト用の暗室を備えたラボである。
そして、研究開発センターは、ソフトウェアの品質を評価するために設計された国際基準であるA-SPICE「Level 2」認定を取得している。
(画像はプレスリリースより)
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Magneti Marelli Press Releases
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