ボルグワーナー、BMWにパワーとレスポンスを提供
ツインスクロールターボチャージャーの提供
2月18日、ボルグワーナーは、BMWグループに対して、新型3L直列6気筒ガソリンエンジン向けツインスクロールターボチャージャーを供給し、パワーとレスポンスを提供していると発表した。新型3L直列6気筒ガソリンエンジンはBMWブランドの乗用車に幅広く搭載されている。ツインスクロールターボチャージャーは、優れた合金鋼の使用により高温性能を備え、2種類の性能オプション(中・高)をもち、出力250~280kW、トルク500~550Nmを提供する。
パワーとレスポンスの提供
エミッション サーマル ターボシステムズ社長兼事業本部長のジョー・ファドゥール(Joe Fadool)氏は、ツインターボのアプリケーションと比べて、ツインスクロール技術は同等の性能であるが、パッケージは縮小化され、重量とコストは軽減すると述べる。また、BMWグループと提携して最新設計を開発・供給できたことは大変喜ばしく、設計に活用された先進的な高温合金や鋳造技術により、快適なドライビングと卓越したパフォーマンス、低速時の俊敏なレスポンスを兼ね備えたローエミッションエンジンの実現が可能になると付け加える。
6気筒エンジン向けツインスクロールターボチャージャーの搭載によって、複数ダクトは同時に3気筒に対して作用し、排気マニホールド(エキゾーストマニホールド)とターボチャージャーに分離される。排出ガスの脈動流は、2つに分離したスパイラルチャンバー(スクロール)を通って直にターボチャージャーへ入り、相互に干渉しない。
2個の独立したノズルは、タービンに向けられ、小型かつ鋭角のチャンバーがローエンドレスポンス(低回転時のレスポンス)に優れ、大型かつ鈍角は高出力要件に対応する。シングルスクロールターボチャージャーと比べ、排気ガスからより多くのエネルギーを回収でき、寄生損失の最小化、低速時のレスポンス向上を実現する。
(画像はプレスリリースより)
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BorgWarner
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