HELLA、77GHz車載レーダーシステムの量産を開始
アジアのトラック・バスメーカー向け製品から生産開始
2月20日、HELLAは、2020年春から77GHz車載レーダーシステムの量産を開始すると発表した。新たなレーダーシステムの生産は、ハム(ドイツ・ラインラント= プファルツ州)にあるエレクトロニクス工場から始まり、その後、中国およびアメリカのエレクトロニクス工場における生産が追加される。現在、複数顧客より77GHz車載レーダーシステムの主要な受注を獲得しているが、まずは、アジアのトラック・バスメーカーに対して製品を供給する。製品は、ZFとの戦略的提携のフレームワーク内にて市場に投入される。
また、契約生産・供給に続き、国際的な自動車メーカー向けの量産が開始される見込みである。レーダーセンサー技術分野において、より強い市場地位が拡大する。
24GHzレーダーから77GHzレーダーへの移行
最新の77GHz車載レーダー技術は、高性能かつ範囲、コンパクトなデザインが特徴である。車体への搭載は簡素化され、車両周囲360度を死角なく、検知可能となる。一方、77GHz車載レーダーセンサーは、モジュール式でスケーラブルなプラットフォームのコンセプトに基づき、柔軟性・効率性が実装され、顧客固有要件事項を満たす。エレクトロニクス部門執行委員会メンバー兼グローバル自動運転製品センター責任者のフランク・ペッツニック(Frank Petznick)氏は、運転支援機能および自動運転機能を実現するうえで、レーダーセンサー技術は主要な技術であり、77GHz車載レーダーセンサーは著しい貢献を果たすと述べる。
同氏は、プラットフォームアプローチにより、77GHz車載レーダーは、大型車両・商用車セグメント用の基本的な支援機能向けにコストが最適化されたセンサーから、自動運転のより高い開発段階(自動駐車、高速道路上の自動運転など)に必要な高性能バリアントに至るまで、あらゆる不可欠な市場要件を満たすと付け加える。
なお、HELLAは、2020年年明け、Oculii製ソフトウェアを搭載し、77GHz車載レーダープラットフォームの性能を向上させる目的で、米国の新興企業Oculiiとの戦略的パートナーシップを発表している。パートナーとの共同開発の結果、2023年には量産を開始できる見込みである。
(画像はプレスリリースより)
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HELLA
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