三菱電機、漫然運転を検知するアルゴリズムを開発

車両情報とドライバーの生体情報から分析
三菱電機は27日、大量の複雑なデータをコンピューターが分析することで、人間の意思決定と的確な行動をコンピューターが導くことを可能にする技術を使用して、直線走行時に車両情報とドライバーの生体情報などから漫然運転を検知するアルゴリズムを開発することに成功したと発表した。

この「漫然運転検知アルゴリズム」は、不注意運転とされている居眠り運転や脇見運転だけでなく、これまで難しかった漫然運転を車両が検知することにより自動車事故防止に貢献する技術である。

予測誤差の低減にも成功
今回、三菱電機が開発した「漫然運転検知アルゴリズム」は、ハンドル舵角などの車両情報、心拍数などの生体情報、ドライバーの顔の向きなどを時系列データとして入力して分析することで、ドライバーの適切な運転状態を予測すると同時に、ドライバーの漫然運転を検知してドライバーに安全運転を促すものである。

また、このアルゴリズムは、業界で初めて 漫然運転検知の機械学習アルゴリズムに「深層学習」方式を採用することで、運転状態の予測誤差を従来の「3層ニューラルネットワーク」方式の3分の1に低減することにも成功している。

三菱電機は、今後2019年以降に、このアルゴリズムを用いて居眠り運転と脇見運転に加えて漫然運転も検知できるドライバーセンシングユニットを製品化する予定と発表している。

(画像はニュースリリースより)


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三菱電機 ニュースリリース
http://www.mitsubishielectric.co.jp